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わにドラ!
日時: 2009/12/24 17:13
名前: ROM-Liza

 どうも初めまして。ROM-Lizaという者です。

 1年半ほどROM専を通したのと、あるポケモンが好きな事からのHN
でございます。

 文章を書くのは遅い上、殆どPCに触れることも少ないです。故に
、更新や反応は遅いと思われますので、ご了承ください。


 何やら何処かで聞いたような題名なんですが、決してパクりでは
ないはず;

 内容としては、凄く小っちゃい体で生まれてきてしまったポケモ
ンの話です。

 無駄に長く読みづらいかも知れませんので、そこのところはご了
承くだs(ry

【内容物】
・ポケモン
・softvore
・サイズフェチ

【第1話】…>>1,>>2,>>3,>>12,>>17.
メンテ

Page: 1 |

Re: わにドラ! 第1話 ( No.1 )
日時: 2009/12/24 17:26
名前: ROM-Liza

 産まれてすぐに見た景色を、未だにあたしは覚えている。厚い殻を漸く破ると、目に映り込んだ景色は壮観だった。

 そして、目に映る全てが、どうしようもなく大きかった。

* * *

「――っ!」 


 足下を掠めた巨大な手に、羽ばたき疲れて朦朧とする意識を立て直した。
 私の後方すぐ下には、やんちゃそうなチビ猿と、小生意気そうなこれまたチビの鼬が追いかけてきている。
 ――ただ、残念なことに、そいつらに比べるとあたしは更にチビチビチビチビだ。
 つまり、あたしの体は凄く小さいということ。

 昼飯を食べようとしていた時に奴らに見つかって、以来ずっと追いかけられている。森の中をどれだけ彷徨ったことか。
 横目に空を見ると、いつの間にか、真っ赤な太陽が遠くの山に掛かっていた。ってことは、昼間中ずっと追い回されていた訳だ。こいつらホントしつこいな。

 そう思った直後、少し気が抜けてしまい、高さが落ちた。
 そこをすかさずチビ猿がジャンプ。影に覆われたと思ったら、次の瞬間にはチビ猿の手の中にあたしの体は収まっていた。

「へへーん、捕まえたぁ!」

「離せ! このチビ!」

「お前のがチビじゃんか」

 ケラケラ笑いながら顔の前にあたしを引き寄せる。
 必死に足掻いてみるも、奴は結構キツめにあたしのことを握り締めていて、びくともしない。息苦しい。加減を知らないガキだ。

 炎を吐いてみる。だけど、相手は炎タイプのヒコザルと、水タイプのブイゼル。どっちにも効きやしない。
 そもそも、あたしが吐く炎なんて、火の粉に毛が生えた程度の勢いしかなくて、空中でパッとすぐに消えてしまう。

 散々逃げ回ったし、昼飯を食いそびれた所為で、そろそろ体力は限界を迎えている。抵抗は無駄だと悟って、あたしは項垂れた。

「今日はこいつで何しようか」

「そうだねぇ」

 悪戯な笑みを浮かべながら、ガキ共は頭を捻る。
 その間あたしは、来るべき屈辱の時をただ待つだけだ。下手に暴れようものなら、抑えようとして力加減を誤ったガキに握り潰されかねない。悔しいけど、大人しくしといた方が安全だ。

 こいつ等の悪戯ときたら、最悪この上ない。見た目は馬鹿っぽいのに、悪戯のこととなると、あたしの気が滅入りそうなことを次から次へと考える。
 ある時はアーボの住処に放り込まれた。ある時は体を蔓で縛られて、昼寝中のカビゴンの口元にぶら下げられた。
 一番許せなかったのは、地面に掘った穴の中にあたしを入れて、上から小便をされたことだ。あの時は溺れ死ぬかと思ったし、少し飲んじゃったし、臭いは暫く取れないし――何よりも、雌としてのプライドをズタズタにされた。
 もしもあたしが、せめて普通の大きさのリザードンだったなら、このガキ共を黒焦げにしてやるのに。本当に残念だ。

「……なぁ。もう結構暗くね?」

「本当だ」

 ガキ共が空を見上げる。
 西の空が僅かに夕日の色を残してはいるけど、辺り一帯は薄暗くなっていた。冬も近いから、余計だ。

「どーする?」

「そういえば僕、お腹空いてきたなー。今日は走り回ったし」

「俺も。こいつが逃げやがるから……なっ!」

 あたしは、顔の左半分に凸ピンという名の暴力を受ける。簡単に顔が持って行かれた。
 だけど、じんじん痛む頬なんて気にしている暇はなかった。“奴ら”が“あたし”の目の前で“お腹が空いた”と言う――これがあたしにとって、どれほど絶望的な状況なことか。
 ヒコザルの手の中で、橙色の顔から血の気が引く。どうか悪戯に結び付かないでほしい。

「帰るか」

「うん」

 ホッと。ガキ共に気付かれないほど小さな溜息をついた。
 そうだ、その調子。そしたら今度は、「今日はもう遅いから逃がそう」と言え。そう念じると、ヒコザルの方が口を開く。

「こいつどーする? 逃がしとく? 流石に持ち帰るのは無理だろ」

 よし、よく言った。
 後はブイゼル、お前だ。お前が賛成してくれさえすればいい。
 さあ、「うん」と言え! 早く!

「――いや、ちょっと待って」

 あれ?

「散々追い回して、やっと捕まえたんだ。ここで逃がすのは勿体ないよ」

 おい。何を仰っている。

「それもそうだな」

 お前も何故賛成した?

「でも、どーするんだ?」

 そうだよ。どーするんだ。

「そんなの、蔓かなんかでそこら辺に縛っとけばいいんじゃない? キツく」

 おいいいいいい!!
 もう黙ってなんかいられない。

「ふざけんな! 一晩中身動き取れねぇじゃねえか! 夕飯だって食えないし、
お前等が来なきゃ、明日の朝飯も食えねぇんだぞ!?」
「うるさい」

 不満を吐き出す口を、ヒコザルに指で押さえられた。上顎と下顎を挟まれて、どうしても開かない。
 ヒコザルはそのまま話を再開する。

「それ名案! じゃあ蔓を採ってきてくれ」

「うん!」

 ブイゼルは頷くと、蔓を探しに行った。その元気な返事、もうちょっと前に聞きたかったよ。
 ブイゼルが蔓を見つけるのは、恐ろしく早かった。細過ぎず太過ぎず、青青としていて長い、立派なやつを持ってきやがった。ヒコザルが思い切り引っ張った
けど、びくともしない。
 かくして、あたしは近くにあった大きめの石に縛り付けられた。縛られる最中、一瞬の隙を見て逃げようかと思ったけど、無駄だった。あいつ、余計な力入れ過ぎなんだよ。

「――これで良し。続きは明日だな」

「うん。じゃあねー」

「おう」

 ガキ共は本当に帰りやがった。薄情者だな。
 奴らが見えなくなった後、脱出を試みた。
 奴らは蔓をあたしに巻いてから、石にも巻きつけた。二重、三重にも重なっていて、それが脚の付け根から、首の辺りにまで及んでいる。
 首が締まるのを避けてか、胴の方よりも首の辺りは少し緩めだ。それでも、頭を充分には動かせないので、口から炎を吐いて蔓を燃すことができない。
 結局、どうやっても無理だった。

「……畜生、これから一晩このままかよ」

 独り呟いて、空を仰ぐ。
 冬が近い所為か、辺りはすっかり暗くなった。見回しても、ポケモンの気配は全く無い。今夜は冷えるだろうな。
 あたしは俯いて地面を見つめた。

 何であたしばかりが、こんな目に遭わなきゃいけないんだろう――。





メンテ
Re: わにドラ! 第2話 ( No.2 )
日時: 2009/12/24 17:40
名前: ROM-Liza 

* * *

 両親は普通のリザードンだった。一緒に生まれた兄妹たちも、普通の大きさのヒトカゲだった。ただ、何かおかしなことが、あたしの卵には起こっていたみたいだ。

 あたしが産まれた時、両親は驚いたらしい。それでも、他の兄妹と同じように育てられた。食事やら何やら、あまり手が掛からなかっただろうし。

 でも、そんな長所より、短所の方が断然多かった。気をつけないと、すぐに踏み潰されそうになるし、体が小さい分、他のポケモンに食べられる虞も多かった。

 兄妹喧嘩もあっと言う間に決着をつけられ、いつも悔しい思いをしていた。

 そして、そんな頼りないあたしだから、両親に守られてばかりいた。守られてばかりいたから、成長も遅くなる。兄妹がリザードに進化しても、あたしはいつまで経ってもヒトカゲだった。

 惨めだった。それでも「死にたい」なんて思ったことはなかった。体は小さくても、負けん気は人一倍強い。いつか立派な姿になって、皆を見返してやりたい。そう思っていたのに――。

 ある朝目覚めると、全く知らない場所にあたしは居た。周りには両親も兄妹も、誰もいない。

 一日中歩き回って、飛び回って、それでも見覚えのある場所は見つけられない。

 三日間探し続けて、幼いあたしはやっと「捨てられたんだ」と解った。

 あたしに愛想が尽きたからなのか、あたしの将来を哀れんでなのか。今も分からない。

 とりあえず、あたしを殺そうとしたのは確かだ。で、何処かに放っておけば、その内死ぬだろうと考えたんだろう。

 だったら、その場で踏み潰すなり、喰ってしまうなり出来たはずなのに。親心がそうさせなかったのかもしれないいけど、そんな中途半端な優しさなんて、正直要らなかった。

 両親の予想を裏切って、今もあたしは生きている。勿論、楽なことではなかった。今までより危険が倍増えたから、移動するにも、物陰を選んでいつもコソコソとしていた。

 それでも命の危険には何度も遭った。今生きていることは奇跡だと思う。

 食べ物の在処だって、最初は皆目見当がつかなかった。

 空を飛べないから、リザードンに進化するまでは、地上に落ちた木の実しか採れなかった。自分じゃ狩りはできないから、他のポケモンのお食事中に、こっそり勝手に頂いていた。これもまた、命懸けだった。見つかったらもう終わりだ。

 こんな毎日を送っていたから、皮肉にも、前よりも逞しくはなった。お陰で、リザードンにまで進化することが出来たし。

 ただ、思ったほど日々が変わることはなかった。食糧採集が大変なのも、常に命の危険に晒されているのも、前と同じだった。

 そして、あのガキ共に存在を知られ、悪戯されるようになる。住む場所を変えればいいのかもしれないけど、こんな身だから、漸く慣れてきた場所をそう簡単に去る気にはなれない。

 今はただひたすら、我慢の日々だ。

* * *

 ガサガサッ
 突然、何処かで雑草が揺れる音がした。風とかの所為じゃなくて、誰かが草むらに足を踏み入れたようだ。その後も、繁った雑草の中を突き進む音が続いた。
 あちこち往き来しながら、段々あたしの基へと近づいてくる。

 体を強張らせながら、あたしはただただ音を聴いていた。肉食のポケモンだったら――という不安で心の中が穏やかじゃない。

 そして、音の主の影が草むらから躍り出た。

「……」

 生唾を呑んだ。月明かりに照らされた姿は、狼の形をしていた。グラエナだ。
 夜の闇に溶ける黒と、月明かりに煌めく銀灰色の毛を、冷えた微風に靡かせながら歩き始めた。その方向が、運悪く、あたしの居る方向だった。

 更に。炎の灯った自分の尻尾の存在を、今の今まで忘れていた。

「ヤバ……!」

 思わず口をついて出た声に、胸が縮んだ。奴に聞こえてはいないだろうか。見つかったら、絶対に喰われるぞ。

 横目にチラッと見てみると、グラエナは別の方向を向いていた。あたしのことには気づいていないみたいだ。
 考えてみたら、足下の石に小さなリザードンが縛り付けられてるだなんて、誰が考えるだろう。夜の暗さだって、余計に都合がいい。

 グラエナが歩き出した。その行き先を目で追おうとしたけど、石に邪魔をされる。首を伸ばしてみても、縛られているから見えやしない。

 でも、足音は段々と小さくなって、やがて聞こえなくなった。

「……行った、のか?」

 あたしの声が響いてしまう(気がする)ほどに、辺りはしんと静まり返っている。
 大丈夫みたいだ。深く溜息をついて、上を向く。

「――っ!!」 

 息が止まった。目線の先いっぱいに、あたしを見下ろすグラエナの顔があった。赤い瞳が、薄い闇の中でギラギラ光っている。

 鋭く尖った牙。それらが綺麗に整った歯並び。その隙間からタラーッと、見るからに粘っこい透明な汁が、細く伸びながら落ちる。
 それを見て、血の気が引くのを感じずには居られなかった。

 グラエナは次に、あたしの正面に回り込む――そして、あたしの頭よりも一回り大きな赤い鼻を、体に付くか付かないかの所まで近付けて、あたしの匂いを嗅ぎ始めた。ざらついた表面が、しばしば体を擦る。

 けど、擽ったいなんて呑気なことは思っていられない。この後には、あたしの体がこいつの腹の中に入ってても、可笑しくはないんだから。

 一頻り匂いを嗅ぐと、グラエナは顔を上げる。

「姿は見えねぇのに匂いがすると思ったら、お前か」

 そう独りごちると、更に続ける。


「小せぇ体だな。初めて見たときゃ、ちっとばかし驚いたよ。何だって、こんなとこに縛られてんだ?」

「……何で見ず知らずのテメーに、そんなこと言わなきゃなんねぇんだよ」


 ぶっきらぼうに言い放った。正直今、全身が震えている。怖い。だから、虚勢を張る。そうでもしないと、恐怖に打ち拉がれそうだ。

「ハハッ! 威勢がいいな」


 上を向いて笑うと、グラエナはあたしの方に顔を戻す。

「――本当、喰っちまいたいぐれぇだ」

 周りの寒さ以上に、その言葉があたしを冷たく突き刺した。

 ひん剥かれた大きな目の中には、目の前の獲物に狙いを定めた小さな瞳が浮かんでいる。ちょっと目線を落とせば、開かれた口から、涎でてらてらと光る舌がだらしなく垂れ下がっている。

 ヤバい。こいつ本気だ。

「馬鹿かお前? 少しは考えろよ。腹減ってんだろ? こんなちっちぇ痩せた奴を喰っても腹の足しにもなんねぇだろうが」

「ハハ、必死だな」


 グラエナがにやつく。

 まさしく図星なことを言われて、そこで言葉に詰まってしまった。


「“腹が減ってる”っつってもな、小腹が空いた程度だ。それで、何か居ないか探し回ってたんだがよ、そしたら、丁度いい大きさの奴が居るじゃねぇか」


 隠していた震えが大きくなって、自分ではどうしようもなくなってきた。

 グラエナはその様子を楽しそうに上から見下ろすと、話を続ける。


「それにだ。お前みたいな奴を散々泣き喚かせた挙げ句、呑み込んでやるのも、なかなか乙だと思わねぇか?」

「んなわけ……」 


 そう言い掛けて、思わず声が止まった。いつの間にか、グラエナの顔が真正面にきていた。

「ククク、当てが外れて残念だったなぁ」


 不敵な笑みに吊り上がった口元と、生温かい息。それと、幽かに血の臭い。

 多分、今までにこいつの犠牲になった奴らの――そう思うと、寒気と吐き気がした。


「そうやって縛られてちゃ、不憫だな。俺が自由にしてやるよ」


 そう言って、グラエナは徐に大きく口を開く。視界いっぱいに、鋭い牙とピンク色の口内が映る。そして、その奥の闇までもが露わになった。


「やめ……」


ガッ


 すぐ隣で音がした。石に牙が当たったらしい。一瞬のことだった。
メンテ
Re: わにドラ! 第3話 ( No.3 )
日時: 2009/12/24 17:54
名前: ROM-Liza

 グラエナは、自分の牙を蔓と石の間に引っ掛けようとしていた。
 そして引っ掛けた蔓を引っ張る度に、あたしの体はきつく締められる。「痛い」って声を漏らしても、止める気配はない。

――ベロン

「ひゃあ!?」

 突然、グラエナがあたしの全身を舐め上げる。ぬるぬるした涎の下に、ざらついた感触があった。

「な、何しやがる!」

「へへへ。悪い悪い」

 グラエナは一旦舌を口の中にしまうと、味わうように転がす。

「それにしてもよぉ、思ったよりもお前って旨いなぁ」

「は……?」

「謙遜するこたぁねぇだろ」

 ケヘヘと下品な笑い声を漏らして、蔓を切る作業に戻った。身震いがした。
 その時、ブチッという音がした。蔓の切れる音だ。2、3巻き分の蔓が地面に落ちる。圧迫される感じは少し和らいだけど――それはそのまま、グラエナの腹に収まる時が近くなったっていうことだ。何とか脱出しないと。

 考えあぐねていると、首筋に掛かっていた蔦が切られた。
 占めた。頭さえ自由になれば、蔦を焼き切れる。そして、後は全速力で逃げればいい。ある程度高くまで飛べば、まず捕まる心配はない。――その段階までいけるか分かんないけど、何もせず喰われるのを待つよりかはよっぽどいい。

 幸い、グラエナは蔦を噛み切るのに専念している。なかなか上手く牙が引っ掛からないらしく、こっちの様子を完全に見ていない。不意を突けば、逃げ切れる見込みはある。

 あたしはグラエナの陰になる部分の蔦に、そっと火を点けた。ジリジリと静かに蔦は焼けていく。
 そして遂に、全部の蔦が一斉にプツリと切れた。それを見計らって、あたしは足の裏で石の表面を力強く蹴って、空中に飛び出した。ここでグラエナも異変に気付いたみたいだ。

 すかさずあたしは、両翼を広げ精一杯に羽ばたいた。
 そこに、横からグラエナが飛びかかってきた。だけどそれも予想の内だ。羽ばたきながら顔を横に向けて、奴の鼻頭にありったけの炎を吐いてやった。

「熱チィッ!」

 グラエナはそう叫ぶと、前足で鼻を押さえて、地面に転がり込んだ。
 よし、上手くいった!
 逃げ切りを確信して、ざまあみやがれと悪態を付くと、あたしは前を向く。

 すると突然、背中に途方もないほどの重りを乗せられたような感じがした。目の前の景色が急降下して、あたしの体は地面に強く叩きつけられる。
 声にならない痛みだった。特に痛かったのは背中から腹にかけてで、そこにはまだ押さえつけられている感覚があった。痛みと相まって、息が上手く出来ない。痛さ並みに、息苦しさも辛い。

「ううっ……」

「随分とナメた真似をしてくれたな。お陰で鼻をちっと火傷したじゃねーか」

 上からグラエナの声がした。最悪だ。
 グラエナはあたしが思っていたよりも、怯みからの立ち直りは早ければ、ジャンプ力もあったらしい。

「雑魚は雑魚で、大人しく喰われるのを待ってりゃ良かったのによぉ」

 グラエナは前足で、あたしの背中をぐりぐりと押す。背中と腹が猛烈に痛む。今なら血が吐けそうだ。

「悪い子にはお仕置きだ」

 不敵に笑うと、グラエナは舌を見せながら顔を近づけてきた。その時、たっぷり湧き出ていた奴の涎が体にかかる。奴の口元は涎で溢れかえっていた。

 ベロ……

 全身が寒気に震えた。またのこと、下から舐め上げられた。
 奴は同じように2、3回舐めると、今度は部分的に舐め始めた。顔、首筋、胴、股の間、足――あたしの体は顔を顰めたくなる臭いを放ちながら、てかっていた。

 舐めている間、奴は前足をあたしの背中から退けていた。それもあって、息苦しさからは解放され、何とか喋れるくらいまでに痛みも引いた。

「あぁ、旨ぇ」

 散々舐めた後、満足そうにグラエナは言う。
 あたしはというと、口に入った奴の涎を吐き出して、肩で息をしていた。舐められただけなのに、相当体力を消耗した。
 もう、逃げられそうもない。

「それじゃあ、そろそろお別れだな」

 もはやグラエナの言葉をぼんやりと聞いていた。

 ――ああ、もう死ぬんだな、あたし。

 恐怖はいつしか消えて、代わりに諦めの気持ちが強まった。逃げられる希望が打ち砕かれたからかもしれない。何だかどうでも良くなってきた。
 寧ろ、何で今まで生きていたんだろう、と思う。こんなに辛い思いばかりするなら、いっそ何処かで喰われとけば良かったんだ。
 「自分を捨てた親に文句の一つでも言ってやる」なんてつまんない意地を張らなきゃ、今頃楽だったのに。
 でも、こんな目に遭うのも今日で終わりだ。これであたしは楽になれる。

 あたしは目を閉じた。呑むなら、さっさと呑んじまってくれ。

 そう念じた時、頭の中に何かが浮かび上がってきた。ぼやけていた景色が段々と鮮やかになってきて――漸く見えたのは、幼い日の自分の姿だった。
 そして、よりにもよって両親も一緒にいた。今となっては両親の顔なんて覚えてないから、その辺は影が掛かってあやふやになっている。

 記憶の中のあたしは、父さんに泣きついていた。大方、兄貴か妹に苛められたんだろう。あの時のあたしは、今では信じられないくらいに華奢で泣き虫だった。

 父さんは、目を真っ赤にしたあたしを手に乗せ、指先で撫でていた。その横では母さんが何か言っている。声は聞こえないけど。
 どっちも穏やかな表情をしている。
 凄く、懐かしかった。

 忘れかけてたけど、あたしは父さんと母さんのことが好きだったんだ。どんなに辛いことがあっても、父さんと母さんに慰めてもらえば、あたしは大丈夫だった。
 だから、そんな両親に捨てられただなんて、信じたくなかった。

 「何で今まで生きていたんだろう」って、さっきは思った。その理由が分かった気がする。結局あたしは、父さんと母さんに甘えたかったんだ。
 自分を捨てた両親に対抗して生きているつもりだった。独りでも、幸せになってやるはずだった。
 でも無理みたいだ。どんなに強がってみても、いつも何処かに寂しい思いがあった。
 今まで生き延びていたのは、何より、父さんと母さんにまた会いたかったからだったんだ。

 記憶の中のあたしが泣き止み、やがて笑う。幸せそうな顔をしている。胸の中がじんわり暖かくなった。そうしてあたしは確信した。

――あたしは、まだ生きていたいんだ。



 ハッと我に返ると、手の届く先にグラエナの牙があった。一本一本が、あたしの体を貫けるほど長く鋭い。

「このォ……!」

 両手を使って、一本の牙を押し退け――ようとするけど、びくともしない。

「何だ? 大人しくなったと思ったら、急に元気になったな」

「ふざけんな! 喰われてたまるかよ」

 虚勢は張ってみるけれど、どうにもならない。命の危機にさしかかっていることに変わりない。
 あたしの体力に限界がきていた。伸しかかってくる途轍もない重量に、あたしの両腕はぷるぷると震える。

 すると、何を思ったか、グラエナが顔を動かした。突然のことに、あたしは前のめりになる。その時、あたしの左腕がグラエナの牙を掠めた。

「痛てっ」

 倒れたその拍子に、左腕の様子が見えてしまった。血で染まっていた。気付いた途端に、左腕が熱くなってきた。あまり痛くはない。多分傷は浅いと思う。
 ただ、勢い良くスパッと切れたから、出血が酷い。

 上からグラエナが背中を押さえつけてきた。一瞬だけ低い呻き声が出る。身動きができないのをいいことに、グラエナは左腕の血を舐めてきた。

「旨ぇなぁ」

 左腕を覆っていた血は、全部舐めとられた。けれど、傷口からはまだ血が流れ続ける。あたしの死が迫ってきている気がした。

「どうした? 顔が青いぞ」

「ち、血が流れてるからだろっ!」

 あたしは声を荒げる。でも、精一杯の強がりにも力が入らない。焦りを感じてきて、胸の音がやけに響いて聞こえた。

「そうかねぇ」

 グラエナの返答は、あたしの心の内を知っているかのような口ぶりだった。

「大丈夫だよ。お前のことを噛み砕いて喰う気はねぇよ」

 顔をグッと近付けてきた。グラエナの鼻の頭が、顔に当たっている。



「――綺麗な体のまま、俺の腹の中に収まるんだ」



 体中の熱を奪われた感じがした。今までも危険な目に散々遭ってきたけど、今度はもう駄目かもしれない。

 「いつ死んだっておかしくない」ということを、自分でも充分すぎるくらいに分かっていて、覚悟しているはずだった。だけど、生きる目的を思い出した以上、死ぬことがとても恐ろしくなってしまった。

「……けて」

「あ?」

「助けて……お願いだから……死にたく、ないんだ……」

 情けない。こんな奴に命乞いをするなんて、情けなくて仕方なかった。
 それでも突然の涙と体の震えは、どうにも止められそうになかった。

「お前もやっぱ雌なんだな。可愛い声を出すじゃねぇか」

 グラエナは満足そうに呟くと、舌舐めずりをした。

「散々いたぶって悪かったな。だが、もう楽になれるぜ?」

 あたしは力無く首を横に振りながら、「嫌だ、嫌だ」と譫言(うわごと)のように発した。そんなところで、グラエナの気が変わるはずはないのに。


「ヘヘッ。いただきまあす」 

 グラエナが口を開く。大量の涎が宙を舞い、そのいくらかがあたしに降りかかった。そして次の瞬間には、視界がグラエナの口の中に覆われて、一気に暗くなった。


 ――死にたくない!


 あたしは涙を零し、強く目を瞑った。



【第1章 END】
メンテ
Re: わにドラ! ( No.4 )
日時: 2009/12/24 23:10
名前: 名無しのゴンベエ

おおっ、これは新しい!
ちっちゃいメスのリザードン、という発想は無かった。
キャラだけでなく心理描写や捕食描写も上手くて引き込まれます。
第二章も頑張ってください。乙でした。
メンテ
Re: わにドラ! ( No.5 )
日時: 2009/12/25 01:53
名前: ケイル

ほえええええ なにやら色々新しい・・・そして面白い・・・!
食べられる側の危機感が自分のことのように感じられました。

前半のヒコザルのパートだけでも、物語全体の残酷さや背徳感みたいなものを感じさせて
かなりワクワクしてしまいましたw
主人公カワイソなので幸せになってもらいたいなぁと思いつつ
もっとヒドイ目にもあってもらいたいと思っちゃうそんな第1章でしたw
メンテ
Re: わにドラ! ( No.6 )
日時: 2009/12/25 02:18
名前: 吉祥  <sho.horn@hotmail.co.jp>

あぁ…w
イイですねぇ…

僕に足りないものがある気がする…www

2章待ってますね〜!!!!
メンテ
Re: わにドラ! ( No.7 )
日時: 2009/12/25 15:54
名前: レン・マクナウド

すごいとしかもう言いようがありません

2章でも頑張ってくださいね

(`・ω・´)ゞ
メンテ
Re: わにドラ! ( No.8 )
日時: 2009/12/25 16:47
名前: にゃあ

いろいろ新しくていいですね・・・!
2章も待ってます!^ω^ノ
メンテ
Re: わにドラ! ( No.9 )
日時: 2009/12/25 17:55
名前: ROMーLiza (レス返し

 ども、携帯からこんにちは。

 ここ数年は枕元に現金を置いてくれていたサンタに、とうとう見捨てられたROMーLizaです。


 ここのとこ良いこと無しなので、リア充爆発しろと念じたクリスマスでしたが……、

 初投稿にこんなにレスが(´;ω;`)

 嬉しいクリスマスプレゼントです。ありがとうございます。

>名無しのゴンベエ さん
 最初の感想ありがとうございます。
 ミニリザのことですが、“新しい”と受け取ってもらえて良かったです。
 あるポケモン画像から妄想が展開した結果がコレなんです。
 描写については頑張ってみたつもりなので、そう言っていただけると、嬉しい限りです。


>ケイル さん
 ケイルさんからのコメが(´;ω;`)!!
 マジで光栄です。一年半以上前から、絵を拝見していました。
 リザードンが苛められてる場面は、正直書いてて楽しかったですね。
 ケイルさんお望みの展開になるかは分かりませんが、そそるような話が書けたらなと思います。


>吉祥 さん
 喜んでいただけて光栄です。
 とりわけ文才とかはありませんが、妄想は人一倍大好きですよww
 遅筆ですが、なるべく早く更新できるように努めたいと思います。


>レン・マクナウド さん
 そんな大層なもんじゃありませんよw
 現実逃避の賜物です(
 応援ありがとうございます!<(`・ω・´)ビシッ


>にゃあ さん
 HNにしてることから分かるように、リザードンが大好きなんです。はい。
 前は「リザードンが弄ばれるなど言語道断(`・ω・´)!」な奴でした。
 が、最近は「リザードンが捕食されてるのも良いな」と感じるようになりまして。
 試しに書いてみたのがコレなんです。

 応援ありがとうございますm(_ _)m
メンテ
Re: わにドラ! ( No.10 )
日時: 2010/01/03 20:06
名前:

被食側の設定が新しいですねー。
私はリザードンというと捕食側の立ち位置でのイメージでしかなかったので、ものっそいブチ破られた感(笑

そしてグラエナさん悪タイプ全開!エサ役に苦痛を塗りこむ言葉攻めが上手すぎる・・。
こんなワルい口調で捕食的な言葉攻めされたいです。げへへ。
しかしリザさんには頑張って生き延びて貰いたいしグラエナさんにはぜひ食べてもらいたいしで複雑・・むらむら

続き気になる終わり方しおって!続き期待しております><
メンテ
Re: わにドラ! ( No.11 )
日時: 2010/02/21 17:35
名前: ROMーLiza(レス返しのみ

 お久しぶりです。ROMーLizaです。こんだけ期間空けましたが、未だに書き終わってませんorz

 今日はレス返しに来ました。


>あ さん
 初めまして。レスありがとうございます!

 まず、返信が遅れてすみませんでした。言い訳をすると、次の投稿時に一緒にレス返しをしようと思っていたら……。
 本当にすみませんでした。



 そして、えと……絵板によく投稿なさっている方ですよ……ね?(←

 でしたら、いつも絵とサイトの方を拝見してます!
 本当にそそられるような捕食絵ばかりで、尊敬を通り越して崇拝ものです(―人―)


 小さいリザに関しては、ほんの思いつきでして。本来の捕食キャラが寧ろ危機に晒されるっていう設定に、ハマってしまいました。もちろん捕食者のリザも大好きですw

 言葉責めは、少ない語彙とポンコツ頭を使って何とか書いたので、お褒めにあずかって光栄です。受け気質の自分には、何と難しいこと難しいこと。


 中途半端に終わらせといて、これだけ期間を空けやがって。自分は……;
 早いうちに続きを更新できるように頑張ります<(`・ω・´)


 こちらも、あ さんを応援してます!
メンテ
Re: わにドラ! ( No.12 )
日時: 2010/05/09 20:19
名前: ROM-Liza


「――あ?」


 グラエナの動きがピタリと止まった。あたしの頭上はグラエナの
上顎に覆われている。奴の舌があたしを絡め取ろうとする、まさに
その瞬間だった。

 何が何だか分からないけど、すんでのところで命拾いをしたみた
いだ。気が付くとあたしは、溺れかけたように大きく喘いでいた。

 グラエナが顔を上げると、視界が少し明るくなった。色々な方向
に対して、鼻をヒクヒクと動かしている。


「何だぁ?」


 訝しげに呟くと、後ろを振り返った。

 その際にも、しっかりあたしのことを押さえつけている。

 何をしてるんだこいつは。そう思ったけど、あたしも異変に気付
くことになった。


――ズン


 地面から腹に、幽かな震動が伝わってきた。それも一回だけじゃ
なくて、何回も。回を重ねる毎に、大きくなってくる。何かが近付
いているようだった。

 グラエナは体を完全に後ろに向けると、何も見えない闇に向かっ
て、低い声で唸り始めた。

 すると暫くして、暗闇に何かの姿が浮かんだ。こっちに近付くに
つれて、その姿がはっきりしてきた。


「な……!?」


 グラエナが驚いた。あたしもだけど。

 とにかく体がデカい。あまり背の高い木じゃなければ、天辺に手
が届いてしまうそうだ。グラエナが後ろ足だけで立ち上がったとし
ても、その二倍はある。

 その水色の体躯は筋肉で盛り上がっている。広く厚い胸板。木の
幹のような両腕。見るからに重量感のある上半身を支える、どっし
りと太い両脚。――ただ見るだけで圧倒されてしまう。

 怪物みたいなそいつは、グラエナの威嚇に全く怯むことなく、と
うとうあたしたちの前で立ち止まった。

 黄色い瞳の、蛇のような目。その目を眇めて、あたしたちのこと
を見下ろしている。

 対抗するためか、グラエナは激しく吠えだした。


「おい」


 あたしは押さえられたまま、グラエナに声をかける。


「あぁ? 何だ」

「逃げねぇのかよ。こんな怪物に勝てるわけねぇだろ」

「何? 俺の心配してくれてんの?」

「違ぇよ!」


 あんな怪物に捕まった時には、あたしは原型を留めていないかも
しれない。

 どちらにしても喰われるんだけど、ぐちゃぐちゃに噛み砕かれる
のは勘弁だ。


「――生憎、敵を前にして逃げるのが嫌いな性分でなぁ」


 溜め息を吐いて、あたしの耳元で囁く。


「お前のことは後で喰ってやる。心配すんな」


 上の方で乾いた笑い声がする。そして、背中から押さえられる感覚が消えて、入れ替わりに――

 ぶにゅり


 グラエナの舌が全身に被さった。


「ちょっ、いきなり何だよ!」


 聞こえているのかいないのか、グラエナが舌を退ける気はなさそ
うだ。


 ぬ……ちゃ、く……ちゃぁ、ぴちゃ


 さっきまでとは違って、ゆっくりと、名残惜しむように舐め上げ
てくる。何度も。何度も。舌と吹きかかる息の熱さで、頭がクラク
ラしてきた。

 やがて、体がスッと涼しくなった。頭上の影がのっそりと動いて
、巨大な足が顔のすぐ横を通り過ぎる。

 あたしに背にしたまま、グラエナは言った。


「そこに居ろよ。逃げようもんなら、速攻噛み砕くからなぁ?」

「……」


 噛み砕かれちゃたまんないな。あたしはフラつきながら、その場
に胡座をかいた。

 地面に片手をついて、呼吸を整える――と、その腕からポタポタ
と涎が垂れる。時間が経つほど、その臭いは空気に触れて強まって
いた。鼻をツンと突いてくるこの悪臭が、あたしから発せられてる
っていうのが、何とも嫌だった。

 このまま逃げなかったら、余計に舐め回されて丸呑みされるか、
はたまた噛み砕かれるかだ。

 かと言って、下手に逃げて見つかったら、絶対に噛み砕かれるこ
とになる。

 要は上手く逃げられればいいんだけど、そう簡単にいってくれそ
うもない。飛んで逃げようにも草むらに紛れ込もうにも、音を立て
ずにというのは難しい。それに、あたしの尻尾の炎は、この暗闇の
中じゃ良い目印だ。

 折角奴から離れられたのに逃げられない。この状況はどうしよう
もなかった。

 けたたましくグラエナが吠えだした。その、周りの空気がビリビ
リと震えているように感じる。多分、宣戦布告の合図だ。

 叫び声と共に、グラエナは地面を蹴って、怪物の顔をめがけて跳
ぶ。あたしより断然重いであろう体が、ふわりと浮く。

 そしてあたしは、図太い木を振り回すような音を聞いた。

 次の瞬間にはグラエナの体が弾き飛ばされる。ポーンといとも簡
単に打ち上げられていた。グラエナは空中で体勢を立て直すと、静
かに着地する。

 そうしてグラエナはすぐに怪物に向かって走っていった。





 実力の差は明らかだった。グラエナは何度も駆けていっては、素
っ気なく弾き返されている。遠くから攻撃しない辺り、こいつは接
近戦用の技しか知らないのかもしれない。

 だからって、奴もただがむしゃらに突っ込んでいるわけじゃない。

 素速さには目を見張るものがある。相手の、それこそ一歩手前で
急な方向転換をして、揺さぶりもかけている。あたしだったらとっ
くに飛びかかられてるだろうな。

 だけど遥かそれ以上に、怪物の敏感さが凄かった。仁王立ちした
まま、グラエナの攻撃を少ない動きで防いでいた。デカい図体のく
せして、滑らかで繊細な戦い方だ。

 そんな調子で長らく続いてたわけなんだけど、当然、動きの多い
グラエナは疲れ始めていた。着地の度に荒い呼吸が聞こえてくるし
、心なしかフラついている。それでも走り出すときには、自分を奮
い立たせるように、思い切り頭を横に振っていた。

 そんな頑張りも虚しく、怪物の方は涼しげだった。乱れた呼吸の
音なんて全く聞こえない。

 それにしても、この怪物の強さならグラエナを捻じ伏せるのはた
わいないことなんじゃないのか。何でさっさと攻撃しないんだろう。


 そんなことを考えていると、グラエナがまた飛びかかる。だけど
今回は、何だか中途半端な高さだった。疲れで踏み切りが甘くなっ
たのかもしれない。自分でも「しでかした」という表情をしながら
、何とか体のバランスを保とうとする。

 そこをすかさず、怪物の拳が襲った。さっきまでのゆったりとし
た動きからは想像しにくいほど、一瞬の、無駄のない攻撃。体を素
早く屈めて、下から抉るように、腹の中心を的確に捕らえていた。


「ガハッ」


 体をしならせながら、グラエナの体は空中を舞った。今度は着地
の体勢に入らない。今の攻撃が決定的だったみたいだ。

 その様子を眺めていると、あることに気付いた。


「あれ? あいつ……」


 あたしの方に落ちてきてないか?

 ヤバいと直感したときには、あたしの全身を影が覆っていた。


「ちょっと待っ」


 ズウウゥゥン!!


 予想通り、ナイスポイントに落ちて来やがった。


「痛っ、てぇ……」


 幸い潰されるのは何とか避けた。だけど、あたしの体はグラエナ
の前足の下敷きになっていた。起き上がろうにも、てんで体はびく
ともしなかった。見ると、グラエナは伸びている。意識がない分、
架かってくる重さも相当増えているハズだ。

 それでも何とか抜け出そうと悪戦苦闘していると、ズンと重々し
い足音が響いた。あたしの動きが瞬間的に止まる。多分あの怪物の
だよな、コレ。

 今の場所からは怪物の様子は見えないけど、足音は確かに近付い
ていた。


(嫌だ! 来るな!)


 私は目を堅く瞑って息を押し殺した。

 足音が止まる。様子は分からないけど、去っていく音がしないか
ら、多分すぐ近くにいる。

 尻尾は自由が利くから、地面にペタリとくっつけてるけど、この
暗闇じゃ先っちょにある炎で居場所がバレる。

 頼むから早くどっかに行ってくれ――。

 その時、体がスッと軽くなった。それと一緒に体が持ち上げられ
る。


「わっ……!?」


 あっという間に視界が切り変わる。あの怪物があたしのことを見
下ろしていた。暗闇で光る黄色い瞳に、ギロリと睨みつけられてい
た。


「……」


 無言でただ見つめる。ただそれだけで、充分にあたしは殺されて
しまいそうだ。そのうち逞しい大顎を目一杯に開いて、ギラギラ並
んだ牙や、粘っこい涎が延びた舌を見せてくれるかもしれない。そ
うなったらあたしの体は――。

 自分の顔が青醒めていくのが分かった。


「……なあ、離してくれよ」


 黙ったままの怪物に、震える声で頼む。

 すると、怪物は後ろに向き返って元来た方へと引き返し始めた。
その手にはあたしを持ったままだ。


「ふざけんな! 離せ! 離せよぉ!!」


 無茶苦茶に暴れる。尤も胴体から足にかけては、怪物の手にすっ
ぽり収まっているので、盛んに動いてるのは頭くらいだ。

 大蛇のような極太の指は、締め付けこそしないけど、こんな簡単
にあたしの自由を奪う。改めて自分の無力さを思い知る。

 目に涙が滲んできた。


「離してよぉぉぉぉ!!」


 あたしは精一杯泣き叫ぶ。小さな体から振り絞るように、泣き叫
ぶ。その声は誰に届いただろう。届いたとして、誰が助けに来ただ
ろう。

 伸びてるグラエナを残して、怪物はのしのしと静かに去っていっ
た。
メンテ
Re: わにドラ! ( No.13 )
日時: 2010/05/10 21:27
名前: ケイル

水色、筋肉、胸板・・・
うーん誰なんだろうw
あれかあれのどっちかだとは思うのだけど・・・!
お持ち帰りされてしまった主人公、どうなってしまうのか気になりますw
メンテ
Re: わにドラ! ( No.14 )
日時: 2010/05/10 22:55
名前: スタクルス

ラグラージ・・かな?

小さいリザードンってかわいいなぁ
続きを全力で楽しみにしています!
メンテ
Re: わにドラ! ( No.15 )
日時: 2010/05/10 23:32
名前: 名無しのゴンベエ

相変わらずの引きの上手さに続きが待ちきれない…!
怪物はやっぱりアレかなぁ、タイトル的に考えて
メンテ
Re: わにドラ! ( No.16 )
日時: 2010/05/13 23:23
名前: ホシナギ

主人公が受難すぎて最高ですw
そして、あいつは恐らくポケモンで1番好きなヤツなのでひっそり興奮しております。
ちっちゃいリザードンの発想もすごいと思いますけど、個人的には細かい地の文中の表現が上手いと思います。種族名の利用にぞくぞくしました。
リザさんがんばれリザさんがんばれそして代われ
続き、待ってます。待ってます!
メンテ
Re: わにドラ! ( No.17 )
日時: 2010/06/06 16:53
名前: ROM-Liza


 近くでさらさらと水の流れるような音がする。目を覚ましたあたしは、体を包み込む温かさを感じた。

 見回すと、あたしの周りには草や葉っぱが敷き詰められていて、ちょっとした寝床になっている。

 此処は何処だろう。あたしは何でこんなところに居るんだろう。ぼんやりした頭で上を見やると、例の怪物があたしのことを覗き込むようにして見ていた。

「うわぁっ」

 そして記憶が蘇る。あたしはこの怪物に無理矢理連れてこられたんだ。
 その時は思い切り抵抗してたんだけど、あまりの恐怖と興奮で、いつの間にか気を失っていたらしい。

 多分、ここは怪物の住処だ。

 怪物がこっちに手を伸ばしてきた。反応が遅れてしまい、奴の大きな手があたしの頭上に被さる。びくりと体を震わせると、予想通り私の体は掴み上げられた。一気に怪物の口元が正面に来る。

 息を呑む。流石にここまで近くに居ると、この怪物の大きさを改めて感じざるを得ない。

 口の外にはみ出した鋭い牙は、太さはあたしの胴回りと、長さはあたしの体長とそれほど変わらない。グラエナのなんて比にならなかった。

 グパアァッ

 獲物の小ささにしては、怪物はやや大袈裟に口を開いた。

 尻尾の炎が明かりになって、口内の様子をよく見渡すことが出来た。本当に、今日ほど自分の尻尾の炎を恨んだ日はない。

 鋭い牙が奥の方まで、粗く並んでいる。その殆どは、さっき見た牙より幾らか小さいけど、噛み砕かれたら痛いのには変わりない。

 その牙たちに囲まれて、肉厚な舌がでんと待ちかまえている。こいつの大口を以てしても、この舌を持て余している感じだ。

 あたしはここに放られるのか。

 絶望的な状況なのに、あたしは喚き叫ぶことも出来なかった。別に死にたい訳じゃない。ここに連れてこられる時に散々暴れた反動なのかもしれない。

 付け加えるなら、ここに放られたあたしの成れの果てを想像したら、声も出せなくなったというのもある。


 ――ペチャ


 怪物はあたしのことを放り込まず、舌の上に丁寧に乗せた。顔から押し付けられるようにしての着地もとい着舌だった。

 羽ばたいて逃げる隙もなく、あたしは舌で口の奥に押し込まれた。


 ギュウウゥッ


 途轍もない舌の力で、頬の内壁に体が押しつけられる。グラエナのとは違って厚ぼったい。胸の中の空気がたっぷり押し出されて、呼吸もままならない。

 すると突然、圧迫が止まる。怪物の舌があたしの体を転がすと、今度は反対の頬へと押しつけられる。殆ど胸に空気は残っていなくて、頭がぼうっとしてきた。このままじゃ窒息する。

 そして、そのまま意識を手放す――かというところで、体が放り出された。何が起こったのかと思えば、ペッと吐き出されていた。怪物のごつごつした手に受け止められる。

 とにかく大きく喘ぐと、どっと空気が入ってきた。外気に触れると、体は急に涼しくなって、同時に体に纏わりつく涎が嫌な臭いを放つ。お陰で目が覚めた。


「どうだった?」


 上から声がする。その声の主が怪物だということに気づくまで、少しかかった。野蛮な声をしているのかとばかり思っていたけど、まるで反対だった。声だけ聞けば惚れてしまいそうだ。

 だけどそいつは紛れもなく、さっきまであたしを舐め回していた奴だ。

「――いきなり何してくれんだ! 誰なんだよてめぇ!!」


 怪物の問い掛けは無視して、思い切り威嚇する。もう少し遅ければ、本当に死ぬとこだった。


「俺? 俺はオーダイルのオルガ。ちなみに君は?」

「は?」

「俺が名乗ったんだから、君もだろ? 気になるじゃないか」

「はあ。……リザードンの、リン」

「そうか。よろしく、リン」


 何がよろしくなんだ。何だか調子が狂う。


「それより、俺の口の中は苦しかった?」

「……」


 にやにやとあたしを見てくる。こいつはあたしの命の瀬戸際を愉しんでいた。……最低だ。


「何とか言ったらどう?」


 無言のあたしをつまらなく思ったのか、オルガはそう言った。別に苛立っている様子はない。


「いきなり舐め回したのを怒ってるの? だったらゴメン。――でもさ、あの犬に食べられそうになっているのを助けてやったんだ。怪我の手当てもしてあげたしね。これくらいのお礼はしてもらわなきゃ」


 言われて腕を見ると、葉っぱを裂いたやつが巻き付けられていた。どうやら薬草らしい。器用なことに、蔓で縛ってある。あのデカい手でよくできたもんだ。


「誰も助けろだなんて言ってねぇよ!」


 あたしは精一杯の反発をした。もうヤケクソだった。

 あたしの懸命の様子を見て、オルガは笑う。


「素直じゃないなぁ。まぁ、そういうところも可愛いけどね。……そうだ」


 何か思いついたらしく、オルガは悪戯っぽく顔を歪ませる。


「君には究極の選択をしてもらうよ」


 究極の選択。嫌な予感しかしない。


「俺に“飼われる”か“喰われる”か。――喰うとなったら容赦はしないから、よーく考えてね」


 愕然とした。ふざけるな。こんなの二者択一なんかじゃないだろう。殆ど脅しだ。

 ただ、そんなに易々と飼われるわけにはいかない。あたしにだってプライドはある。あたしの一生を、こんな怪物に縛られるのは御免だ。そんなくらいだったら……。



「死んでやるよ」


 あたしは呟く。


「ん?」

「てめぇに飼われるくらいなら、死んだ方がマシだっつってんだよ! ひと思いに噛み殺せよ!!」


 売り言葉に買い言葉だ。
 確かにさっきは「生きたい」と言ったけど、こいつの遊び道具として飼われるくらいなら、潔く死んでやる。


「……言ったね?」



 不意にオルガの声の色が変わる。あたしを握る大きな手にも、力が入れられる。見上げると、その瞳の冷たさに身震いがした。だけど、後戻りは出来ない。ここで死んでやるんだ。

 でも待てよ。一発で胸を噛み抜いてくれればいいけど、急所を外されたら地獄だ。手を噛み潰され、足を噛み潰され、胴、顔――。そうなったら、考えられないほどの痛みに襲われる羽目になる。

 しかも、生きたまま呑み込まれたら、体が溶かされる痛みもそれに加わる。

 そう思うと、途端に怖くなってきた。今まで怖くなかったわけじゃないけど、それを抑える何かが外れてしまったみたいだ。

 ハッとすると、斜め上にオルガの前歯があった。オルガはあたしの心を打ち砕きたいようで、ゆっくりとあたしの体は口内に近づいていた。

 我慢だ。すぐに終わる。もう二度とこんな仕打ちを受けなくていいんだから。

 自分にそう言い聞かせると、オルガの口内が目に入った。岩のような牙、てかてかと光りながらあたしを待ち構える厚い舌、生温かく何処か血生臭い息。

 こんな所にさっきまで居たんだと、そしてこれからまた入っていくんだと思うと、凄く恐ろしかった。





――怖い。






怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……


 どうしよう、怖くてどうしようもない。とにかく、何も見ないように目を瞑った。

 すると、体が止まった。目を開けてみると、オルガの舌の上で、宙ぶらりんにされていた。すぐに後ろへと引っ張られて、また外に出る。


「気が変わったかもしれないから、あと一回だけ聞いておくよ」


 あたしの顔を見ながら、勝ち誇った顔で言う。


「俺に飼われてみない?」

「……」 


 胸がバクバクと鳴っているのに気が付いた。そして今、助かったという気持ちでいっぱいだった。所詮あたしには死ぬ勇気なんて無い。やっぱり生きていたいんだ。


「……はい」


 消え入りそうな声で、そう頷いた。あたしの顔は涙で酷く濡れていた。


「そうか。賢い選択だよ」


 オルガはあたしの頭を指先で撫でた。


(くそぉ……)


 悔しくて、奥歯の辺りがむずむずとした。


「さてと」


 オルガが立ち上がる。手にあたしを持ったままだ。


「ご飯にしようか」


 瞬間、全身が凍りつく。


「……あぁ、違う違う。昼間の内に魚を捕っておいたんだよ」


 それを聞いて溜息が漏れる。こいつ、からかうために態と言ったんじゃないか?

 住処の奥へ入っていって、寝かせてあった魚を徐に持ち上げた。大きな魚だ。大きく開いた口は、あたしの全身が入ってしまう。

 全長となると、あたしが何匹並べば届くだろう。そんな魚を、オルガは左手だけで持っている。

 オルガは元の場所に戻って胡座をかくと、あたしを地面に下ろし、いきなり魚にかぶりついた。そこにあった肉は根こそぎ消えた。くちゃくちゃと、オルガの口の中で噛み砕かれている。

 一つ間違えれば、あたしがあの中に居たわけだ。鳥肌が立つ。

 それにしても腹が減った。オルガの豪快な食いっぷりに釣られて、今まで影を潜めていた空腹感が復活した。


(美味そうだなぁ……)


 ぼーっと魚を見つめる。魚なんて親に捨てられてから一度も食ってない。水は苦手だし、この体じゃ寧ろ魚に食われるのがオチだ。魚なんて、ご馳走だ。

 あたしの様子に気づいたオルガは、食べるのを一旦止めた。


「ほら、“餌”の時間だ」


 そう言って、オルガは舌を出す。そこからべちゃりと何かが地面に落ちた。

 涎塗れの肉片だった。しっかり噛み解されてある。これを食べろと言うのか。


「どうした? 食べないの?」


 こんなの食べたくない。こんなベトベトのものを口に入れるなんて有り得ない。

 だけど、気持ちに反してお腹が鳴る。そう言えば今朝から何も食べてない。もう限界だった。

 仕方がない。

 あたしはその肉片を口に入れた。

 すかさず臭いが立ち上ってくる。噛む度にベチャベチャニチャニチャ気持ち悪い。その中から必死に魚の味を探した。段々と美味しさが、僅かだけどこみ上げてくる。

 オルガは満足そうに微笑んでいた。あたしの無様な姿を見て。

 屈辱的だ。悔しい。

 でも、刃向かうわけにはいかない。そんなことしたら、食べ物が貰えないどころか、あたし自身が食べられる。


「おかわりは要る?」


 あたしは頷く。まだお腹は満たされない。同じように肉片が目の前に落とされる。それをまた頬張った。

 こんな所、早く抜けてやる。ただ、今は我慢するしかない。


 あたしはそう胸に誓って、口の中のものを呑み込んだ。





To be continued...
メンテ
Re: わにドラ! ( No.18 )
日時: 2010/06/06 17:32
名前: ROM-Liza

レス返し。

 返事が遅れてスミマセン。更新と同時にレスを返そうとしてたら、なかなか書き上がらないもので……;



>ケイル さん

 描写がちゃんとヒントになってたかが微妙ですねw

 とりあえず、リザードン(テイクアウト)は↑のような具合になりました。


>スタクルス さん

 そう来たか……! 確かにそうとも取れましたね^^;

 今回はオーダイルってことで許してやってください。

 ミニリザ萌え推奨です!


>>15の名無し さん

 わーわー、ありがとうございます^^

 書いてる自分では、読者の方が話に興味を持つように書けているか分からないので、そう言って頂けるのは嬉しいですねー。

 そうそう、タイトルもヒントだったんですよね。

わに=オーダイル

ドラ=ドラゴン=リザードン


>ホシナギ さん

 リザードンには色々な目に遭ってもらっていますが、愛ゆえです。捕食者としても、被食者としても萌えますねー。


 くどくどと長いだけの文にお褒めの言葉を頂けるとは有り難いです……。
 ホシナギさんの作品を読ませていただいてますが、ただ言葉を連ねてるだけ自分とは次元の違う感じがして。

 最初の作品も、畏れ多くて感想書けませんでしたw


 応援ありがとうございます。ホシナギさんの作品も楽しみにしています!









 ……というわけで、怪物=オーダイルだったんですが、皆さん如何だったでしょうか?
メンテ
Re: わにドラ! ( No.19 )
日時: 2010/06/06 18:11
名前: スタクルス

オーダイルの存在を・・・忘れていた・・・orz

オーダイルさんすいませんでした。オレを飼ってください
メンテ
Re: わにドラ! ( No.20 )
日時: 2010/06/06 23:16
名前: ケイル

タイトルにワニって入ってたことを、前回書き込んだあとに気付きましたw
しかし意外にもというか、オーダイルはまさしく変態ですねw
咀嚼済みご飯とは、いきなりジャブから強烈…!
これからどんなヒドイことされるのか、はたまたいい方向に行ったりするのか
ペット生活楽しみですw
メンテ
Re: わにドラ! ( No.21 )
日時: 2010/06/09 20:06
名前: ROM-Liza

レス返し。

>スタクルス さん

 前回のスタクルスさんのレスで、「デカいラグラージに喰われるのもいいな」とか思って萌えました。
 ごちそうさまです(^q^)

 俺も飼われてみたいですねー。もちろん、ミニサイズで。咀嚼済みご飯に、毎日耐えられるか分かりませんがw

 でも、耐えきれなくなって、肉体的精神的に弱ったところを弄ばれるのも可でsry



オルガ「金銀御三家の俺を忘れるなんて許せないなぁ。お仕置きが必要だね(捕まえようと手を伸ばす」

アッー


>ケイル さん

 空腹時に目の前にあるものを何でも餌と認識するような、野性的な捕食者も大好きですが、


 何より捕食者には変態でいて欲しいです(`・ω・´)キリッ


 実を言うと、今回の更新分はボツ案がありまして。その中のオーダイルは、心優しい性格してたりしました。

 が、もはや捕食小説らしさが消滅してたんで、ボツりましたw


 変態にしてみたら、思いの外書きやすかったので、それを採用した次第です。


 次回辺りから、オルガの変態っぷりをばっちり描いていきたいと思います。
メンテ
Re: わにドラ! ( No.22 )
日時: 2011/03/19 18:34
名前: ROMーLiza

 自スレ上げですいません。
 更新できるまで放っとくと過去ログに落ちそうなので。
メンテ
Re: わにドラ! ( No.23 )
日時: 2011/03/19 22:18
名前: 闇銀

わー!!!!
初めまして!!!
この小説 めっちゃ好きですー!!(一番かも・・・
続きがあるのなら 是非見たいです!!!!
あ、お騒がせして 申し訳ありませんでしたw
メンテ
Re: わにドラ! ( No.24 )
日時: 2011/03/20 16:15
名前: ROM-Liza@レス返し

>闇銀 さん 
 どうも初めまして! レスありがとうございます。
 
 体格差重視の捕食を好むので、俺の書く話は設定に無理のあるものが多くて心配なんですが、そう言っていただけると本当に嬉しいです^^

 一応この後の続きも考えているんですが、他にも書きかけの話があるので、そちらが優先になるかと思われます。
 ということで少しお待たせするかもしれませんので、ご了承下さい。
メンテ

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