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君と見た空
日時: 2011/04/05 21:55
名前: ロンギヌス

ネタが湧いてどうしようもないので投稿しまふ(おでん食べてます
あと僕にとっての悲しいお知らせなんですが、とうとう『小説投稿』禁止令が発布されかけてます・・(このサイトのお陰で国語の点数上がったのにw

個人的にはこれが最後にならないことを祈るばかりです(泣)
メンテ

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Re: 君と見た空 ( No.9 )
日時: 2011/04/06 18:43
名前: トマート

んんっ?
いったい何がカイオーガ君に襲いかかったのか…
記憶だからカイオーガ君の過去かなんかかしら?
ロンギヌスさん、無理して小説を書かなくても大丈夫ですよ!
ともかく自分自身を重視して下さいw
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.10 )
日時: 2011/04/06 19:04
名前: スイト

タイムスリップかあ〜どうなるのやら…
やっぱり寂しくなるよ…

ガシ…ギュ…

ミレア「ほら…元気出しなよ…」

うん…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.11 )
日時: 2011/04/06 19:34
名前: ロンギヌス

>大食い様
大丈夫! このサイト名人で溢れてますから・・(寂しくはないっ!!

>トマート様
メモリ暴走です。ここから話の視点がガラッと変わるのでご注意くださいw

無理はしてません!書きたいから書いてるんですw
(小説バカとでも読んでくださいw

>スイト様
いえ、厳密にはタイムスリップでは・・ありません。
(つづきを見ればなんとなく分かるかとw
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.12 )
日時: 2011/04/06 22:23
名前: ロンギヌス


サァァァァ・・

雨のように降り注ぐ太陽が、じりじりと木々の葉を焦がす。
地平線まで広がる海に囲まれた孤島・・イルミア島は、今日も
何ら変わらない日に終わりそうだった。



「や、やめっ…来ないで…!!」

そんな無人島の中を、一匹の♀のピカチュウが疾走していた。
ツルの生い茂った密林の中を、飛んで、走って、風のように突き進んでいく。
まるで何か恐るべきものから逃げようとしているようだった。

ガッ…!!

「きゃぁ…!!」

自分のスピードに視界がついていけなくなり、突き出ていた石に
足を奪われる。勢いのあまり大きく前へと飛び出し、盛大な音とともに彼女は転んだ。

「はぁ…はぁ…っ…いやあっ!!」

恐怖のあまり後ろを振り向けず、急いで再び立とうとする。
しかしその両足からは血が流れ出しており、ズキズキと彼女を苛んだ。


「まあまあそう焦るなって…‥いいだろ? ちょっとぐらい味見させろよ…」

ずるずると重い胴体を引きずって、ハブネークが瞬時に追いつ
いてきた。先の裂けた舌をだらしなくはみ出させている。

「い、いやよ!! どうせ私を…裏切って食べるつもりでしょう!?」

「お〜お〜いい勘してるじゃないの・・分かってるなら大人しくしてな」

ピカチュウが立つよりも素早く、ハブネークは太い身体を動かした。
長太な胴体を抱きしめるように巻き付け、自分ごと地面に組み伏せる。

「き…きゅぅ…‥」

「可愛い声してんじゃねえか・・もっと絞めてやろうか?え?」

ピカチュウは血流が止められるのを感じ、ベキベキと骨が唸る音を聞いた。
漏れそうな涙をこらえながら、必死に唇を噛んでこらえる。


ジュルッ……ヌプァ…

熱い息を吐く彼女の前に、ハブネークの暗く長い肉洞が見せつ
けられる。我慢に耐えきれない涎の海が、トロトロと地面に染
み込んでいった。


「へへ…もう待てねえや……いただきまぁす」

「・・・あっ・・ん・・」

ぐおっと一気に呑み込まれ、彼女の視界はピンクに包まれる。
未だかすかに震えている両足も、ハブネークは血液ごと口内に収めた。
喉に力を入れ、小さな身体を奥へと押し込んでいく・・


ゴップゥ…‥グプン…

「げふぅ・・さすがに一日四食ってのは疲れるねえ・・」

臭気に溢れるゲップを吐き、ハブネークは近くの大木の幹を這い
上がっていく。寝床である太い枝に身を置くと、とぐろを巻いて静かに目を閉じた。





たんまり腹を膨らませたハブネークの眠る木。
その真下をカイオーガが通ったのは、それから5分後のことだった。

「ギラティナぁ〜? あれ、いないの〜?」

悠々と草木をかいくぐって歩く伝説ポケモンの姿に、近くのオ
ニスズメ達は慌てて大空へと逃げる。この島に安全を約束され
た場所など、ありはしないのだ。


カイオーガは友をあちらこちら探し回りながら、ついに大海原
の望める海岸へと飛び出した。母なる海の潮風を吸いこみ、泣く
子も黙る大声を響かせる。


「ギ〜ラ〜ティ〜ナー!!!!! どぉこおおおおっ!!!!!」

「だああ、うるさい! たまには静かに寝かせろ!!」

ハイパーボイスのような大声に反応し、カイオーガの目前に
黒い影が出現する。金の装飾を煌めかせ、反世界の支配者とも
言われるポケモン・・ギラティナだった。


「毎日毎日しつこいぞ!! お前もいい加減他の奴らと付き合ったらどうだ!?」

「・・・ごめんなさい・・」

鬼のような形相で叱りつけられ、カイオーガはしゅんと小さくなる。


「…だってルギアもゼクロムも‥…みんな旅に出て行っちゃったし……誰と遊べっていうのさ…」

「わ、分かった……分かったから機嫌直してくれ…」

こういった雰囲気には滅法弱いギラティナ。
カイオーガもそれを熟知しているのか、ニヤッと心の中で笑った。

「じゃあさ……遊んでくれる…?」

「(昨日もこうだった気がする…)分かった・・」

いつもの戦法に敗れ、ギラティナはやれやれと後ろを向く。
カイオーガは自分にはない黒光りの翼に目をやりながら、ヒョ
イとその背中に飛び乗った。

「おおっ…と…‥!! ゆっくり乗れといつも言って…」

「まあまあ♪ さあ空の旅にレッツゴォー!!」

「・・・お前振り落とすぞ・・」

悪態をつきながらも、ギラティナは地を蹴って大空へと舞い上
がった。それと同時に旋風が発生し、辺り一帯は砂煙に荒れる。



  〜


「んん〜っ…きもちいい〜・・!!」

「ああ・・これだけは私も飽きないな」

ギラティナは雲が漂う高さまで上昇し、それからスバメのよう
に急降下した。風が頬を切るように走り、夏の暑さなど一瞬に
して失われる。


「いいなぁー‥…僕も翼ほしいよ…」

「フフ…今は楽しむときだ。サービスしてやるから我慢しろ」

海面スレスレでギラティナは急激に方向を変え、水の上を滑るように飛ぶ。
これにはカイオーガも大満足のようで、心地よい海風に笑顔をこぼした。

「わああ…落ちちゃう落ちちゃう…」

「・・私だって羨ましいものだぞ? 自由に泳げるお前が」

「え、ギラティナ泳げないの?」

「ああ…生まれつきの体質でな」

さすがに暗い表情は見せなかったが、ギラティナは未だ見た事
のない水中を眺めていた。陸と空でしか生きられない事の辛さ
は、カイオーガには分かるはずも無かった。

「あ…‥悪いなこんなつまらない話して…」

「いいんだ♪ 今は楽しむとき・・でしょ?」

「……そういう事だ!」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.13 )
日時: 2011/04/06 22:38
名前: スイト

ギラティナと楽しんでますな♪

ゴオオオオオーン!!

ぎゃー!!うるさーい!!

エレニム「おや…どうかしました?」

咆哮しやがったか…そういえば海竜だからカイオーガと一緒かも…

エレニム「?」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.14 )
日時: 2011/04/06 22:52
名前: ロンギヌス

>スイト様
海の竜と書いて?

カイ「かいりゅう。」

違うっ!『カイオーガ』と読む(らしい)!!

カイ「読み方じゃないよ。別名だよ。」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.15 )
日時: 2011/04/06 22:59
名前: m.t

思考停止中...


当麻「おい!おーい!」

は!!...え?小説作成禁止令だと!?
嫌だぁぁぁぁぁぁ!!!
当麻「おい。だいぶ響いてr..

嫌だぁぁぁぁ!!!
当麻「ちょっ..おま..」

いy..
当麻「しつこい」

(泣)

...頑張ってください
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.16 )
日時: 2011/04/06 23:00
名前: トマート

ギラティナ君と空の旅に…
これは爽快Maxですなぁ!
一緒に空飛びたい…
あ、たぶん途中で落ちるかな?
いや、絶対落ちる。落ちて海の中に入って死ぬ。

トメ「なんてこった!トマートがネガティブになっちゃった!」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.17 )
日時: 2011/04/06 23:40
名前: ロンギヌス

>m.t様
親の目を盗んでこれ書いてますw(共働きなのが幸いかな
応援感謝してます!!(頭が下がりますよ・・

>トマート様
人間なら!!空を飛びたいという夢があるはずだ!!
ってトマートさんが! ギラティナ、落とさないように・・

ギラ「お前は私の主人ではない。私に命令するな」

(泣)
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.18 )
日時: 2011/04/07 20:27
名前: ロンギヌス

スッ…ドシィィィン…!!!

満足気に笑うカイオーガを乗せて、ギラティナは森の中心部へ
と降り立った。円のように衝撃波が広がり、近くの小ポケモン達
は一目散に走り去っていく。


「別に食べたりなんかしないのに・・ねぇギラティナ?」

「仕方ないだろう。彼らにすれば私たちは敵ではないが、友でも無いのだからな。」

カイオーガはむすっとした表情で、近くの巨大な切り株にもたれる。
暇そうに手遊びを繰り返しながら、ふと上を見上げた。


ゴロゴロ…‥

「ね、ねぇ・・何だか天気悪くない?」

「・・おかしい。さっきまで快晴だったはずだが・・」

雷雲に青空が埋もれていく様子に、ギラティナも怪しげに空を
睨む。そしてハッとしたように目を見開き、蚊の鳴くような声で呟いた。


「まさかあいつが・・・くそっ!」

「え、うわぁぁっ!!」

ギラティナは狂乱気味にカイオーガに飛びかかり、強烈なタックル
をかました。不意をつかれた事もあって、カイオーガは遠く弾き飛ばされる。

次の瞬間…黒雲に覆われた空から、眩い稲妻が落とされた。
辺りは雷の力で明るく輝き、さっきまでカイオーガが座ってい
た切り株があった所に、黒焦げの穴が開いていた。


「う、うわぁ・・ありがと・・」

「構わん…」

苦手とする雷の破壊力に震え、カイオーガはへなっと地面にヒ
レをつく。しかしギラティナの矢のような警戒の目は、はるか
上空に唸る雷雲に向けられていた。





「なかなか鋭い反射神経であるな・・少しは腕も上げたのではないか?」

「今さらお前に話す事はない・・帰れ。」

少しずつ晴れていく空とは逆に、ギラティナの表情はますます
険悪になっていった。美しい白に輝くそのポケモン・・白馬の
ように優雅に舞い降り、アルセウスはこう言った。


「『お前』と無礼千万ではないか・・貴様を創り出したのは誰だったか、もう忘れたのか?」

「くだらない会話などする気は無い。もし帰らないのならば・・」

牙をむき、神という存在を威嚇するギラティナ。今までで最も
凶悪なその顔に、カイオーガは息を呑んだ。


「こちらも反世界に逃げ込んだ貴様などに話したくはない・・今日はカイオーガに用があるのだよ。」

「私の友に指一本掠めてみろ‥…ただでは済ませない!!」

「フフ…良いセリフを吐くではないか・・その前に貴様が我に触れられるのか?」

成り行きを見守るしかないカイオーガは、ギラティナが挑発に
乗らないことを懸命に祈る。それが届いたのか、彼は微動だに
しなかった。

「まあ争うのが目的では無い・・カイオーガ、少し耳を傾けて頂けるかな?」

「カイオーガ…聞くな!!」

ギラティナが怒号のように止めるのを無視して、アルセウスはゆっくりと口を開いた。


「・・我の住処はここから真上に位置する、ゴッドヤードとい
われる島だ。しかし今は時代の流れというのか・・少し力を得
れば神になろうとする不届き者で溢れているのだ。その数も計
り知れない・・」

怒りしギラティナの前だというのに、アルセウスは瞳を閉じて
語り始める。カイオーガは黙ったままその内容を聞き流そうと
したが、無理やり侵入してくる情報に苦闘していた。








「つまり我の持つ力だけではもう・・いや、既に手遅れだった
かもしれない、天界民を抑えることは出来ないらしいのだ。今
すぐにでも、ゴッドヤードに来て頂きたい。」


淡々と言い述べた後に、アルセウスは静かに付け足した。

「そうそう・・これは命令だ」

メンテ
Re: 君と見た空 ( No.19 )
日時: 2011/04/07 20:43
名前: スイト

アルセウスかあ〜
それが本当か否めか…
どうなるのやら…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.20 )
日時: 2011/04/07 20:47
名前: ロンギヌス

>スイト様
アル「もちろん本当だ。神が嘘をついたら大変だろう?」

ちょっと! ここに出てきていいのは主役級だけだぞ!?

アル「神が中心の世界なのだ。我こそが法そのものだぞ?」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.21 )
日時: 2011/04/07 21:17
名前: U

かっ、神ィ!オーセノトーリニー!
ぶち切れる寸前なのに余裕面・・・ほんとに強そうな・・・w
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.22 )
日時: 2011/04/07 21:57
名前: ロンギヌス

未だ明かされない戦闘力…どれ程でしょうね?(ギラティナ以下だったら拍子抜けw

ラティ「フフ…あなたが聞いてどうする気ですか?」

さあ…?
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.23 )
日時: 2011/04/07 22:36
名前: トマート

神か…神ならなんでも出来るものだしな…
でも、カイオーガ君達も黙ってられないし…

そしてなにより…   怖い…
逆らったら何が起きるかわからないじゃん!
トメ「…お前も意外とヘタレのようだな…」
↑神よ、こいつに天罰を…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.24 )
日時: 2011/04/07 22:57
名前: ロンギヌス


「そんな変なとこ行かないよ……僕はずっと
ギラティナといたいんだ!!」

夕日が彼らを優しく輝かせる中、空気を割
るような大声でカイオーガが叫ぶ。
アルセウスもこれは予想済みだったらしく、
冷静な口調で再び問い直した。

「ほう…では我の提案に乗る気はない…そ
ういう事でいいのだな?」

「もちろん♪」

あっさりと無表情で返されても、アルセウ
スは顔を曇らせなかった。それどころか
クスクスと笑いを漏らし、カイオーガを尊敬
の眼差しで見つめる。

「いやはや面白いことだ…参るよ。我の意見
に反対する者など、過去一人としていなかった…」

「話は終わったか…? ならすぐに去れ!」

とうとう痺れを切らしたギラティナが、
赤爪を光らせて空間ごとアルセウスを切り裂く。
しかしそれは全くの幻影で、本物はもう空
へ戻ろうとしていた。天界への帰り際に、
アルセウスは冷たく言い残す。

「だが覚えておくがよい……いかなる理由
を持ってしても、我の意向が変わることは
ない。そしてもう一つ、逆らう者に与えら
れるのは、苦しみの天罰だけということだ…」


仕留めそこね悔しそうに睨んでくるギラティナを嘲りながら、アルセウスは光と
なって天界へと戻っていった…









〜真夜中〜


「カイオーガ……もう…寝たか?」

「ううん…眠くない…」

二匹は隣り合わせに海辺に寝そべり、
夏のきらびやかな夜空を眺めていた。
無数の星が精一杯の光を踊らせ、彼らの顔を照らしている。

お互いに黙り込んでいたが、ようやくギラ
ティナが会話を切り出した。


「きょ、今日言ってた事……本当なのか?」

「…ほんとだよ。ギラティナとはぜーったい別れたくないんだ♪」

「そ、そう…か…」

お湯のように温かい言葉が、彼の心を優し
く貫く。ギラティナは不器用に翼を伸ば
し、カイオーガの頬をそっと撫でた。

「ルギアもゼクロムも……そう言ってくれたんだがな…」

「ぼ、僕のは嘘じゃないよ…? 本当に…」

「ああ…分かってる…」


翼がなくても、反世界に行き来出来なくて
も、ギラティナは心から彼を必要としていた。
それこそ、一緒にいたがっているのはむしろ…


「えへへ…くすぐったいてば♪」

「あ、すまない…」

慌てて翼を引っ込め、視線を星空へと移す
ギラティナ。上手に他人を撫でることすら
できない自分に嫌気がさし、開きかけてい
た心の扉は再び塞がれてしまった。


「…悪い、私は寝かせてもらうぞ…」

「はぁい…♪ 僕もそろそろ…」

アルセウスとの対面で疲労困憊していた彼らは、
すぐに夢の世界へと吸い込まれていく。
現実に失望する朝が来るまで、誰も彼ら二人
だけの友情を侵すことはできない。
例え、神と言われしポケモンでも…




メンテ
Re: 君と見た空 ( No.25 )
日時: 2011/04/07 23:06
名前: スイト

シャドークローかな…
友情はを壊す訳にはいかないからな…
エレニム「僕もスイト君を親友と思ってますから…」

ぺロ…ペロ…

い、いつの間に…

エレニム「ミレアさんもジェネラスさんもみんなスイト君を大切にしてくれてるでしょ?」

そ、そうだな…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.26 )
日時: 2011/04/08 18:23
名前: ロンギヌス

※軽いグロあり



「んぅ……もう朝かぁ〜…」

頬をパチパチと叩きながら、カイオーガは起き上がる。
しかし彼の隣で寝ていたはずのギラティナは、早くも姿を消していた。

「…朝ごはんかな?」

ザァァと波打つ海を背に、カイオーガは森の中へと
入っていった。当然ポケモンも、しっかり「朝食」を取らなければならない。





「離せっ…こ、このぉっ…!!」

「あ〜…


バクン!! レチュ……ゴクリ…!!

数十年の手慣れた手つきで、手当たり次第に口へと放り
込んでいくカイオーガ。その獲物は小さなポケモンか
ら、暴れ狂うバンギラスにまで及んだ。


プクッ…ボコッ…ボコッ…!!

「いたいなぁ〜…暴れないでよ。」

何が何でも生き延びようとする腹の中の者達を、カイ
オーガは呆れたように睨む。仕方なく地面へと押し付
け、強引に黙らせる。

ニュムッ…

「あっ…ぶぅ…!! ぐるじ…ぃ…!!」

「へぇー…そっか。」

冷たい言葉を投げながら、口封じの刑は終わらない。少しずつ抵抗が弱々しくなっていき、最後は空気が抜
けたように動かなくなった。




「(ごちそうさまでしたっ…)」

デザートにラッキーを丸呑みし、カイオーガは朝食の
終わりを告げる。しっかりと手を合わせ、犠牲となっ
た者達に祈りを捧げた。


「やれやれ満腹満腹…♪ ギラティナ本当にどこいっちゃんだろなぁー…」

キョロキョロと全方位を見渡すが、森の中で見つかるはずもない。
すぐに諦めると、昨日着陸した広場へと向かった。



〜イルミア島 中心〜


「なっ…そんな……」

陽気に広場へと飛び出したカイオーガ。しかし
それを迎えたのは、大木に磔にされたギラティナと、
昨日天界へと戻ったはずのアルセウスだった。
それどころか今度は、数匹の手下らしき者を従えている。


「やあカイオーガ…相変わらず朝から元気そうではないか…」

「な…何してるんだ…ギラティナに…」

彼の目線はアルセウスではなく、翼に杭を打たれたギ
ラティナを捉えていた。漆黒の両翼から、タラタラと鮮血が流れ出ている。


「なんて……なんて酷いことを…!!」

しかし怒り狂って飛びかかろうとするカイオーガを制した
のは、失神まじりのギラティナだった。蚊のように
「かなわない…」と呟くと、ガクッと意識を失ってしまった。

「いったはずだぞカイオーガ…逆らう者には罰がある…とな。」





「アルセウス様、この無法者への処罰、是非とも私どもにお任せ下さい…」

「うむ……だが殺すな? 必ず生け捕りにするのだ。」

「心得ました…」

一人佇むカイオーガの前に、凶悪な顔つきをした手下
が5匹…立ちはだかった。全員同じポケモンとは思えな
い程、凶悪な顔立ちをしている。



「待ておまえ達、大勢でかかるのは不公平というものだぞ? パルキア…最初に相手をするがいい。」

「ありがたきお言葉…」

比較的、律儀そうなパルキアが前に進み出る。カイ
オーガは無理やり視線をギラティナから外し、じっと相手の目を睨んだ。


「噂はしかと聞いています…神に二度と祈れない事を後悔させてあげましょう…!!」

「こんな神に……もう祈らない…!!」

怒りが爆発したのか、カイオーガは一直線に突き進ん
でいく。狙うはアルセウスただ一人…のつもりだった。


「意外と安直な攻撃ですね…? まあ念のため…」

カチッ…「CYCLONE(疾風)!!」



「え……?」

初めて見る武器に、カイオーガは急に勢いを失う。そこをついてパルキアは、風の効果を得たドラゴンクローを命中させた。

「う…ぐぅ…」

倍増どころではない威力に、体は勢いよく木に叩きつけられる。
木はバキバキと連鎖して何本も折れ、その技の破壊力を物語っていた。


「フフ…分かったかね? これが我が神隊の強さ……君が入れるのも幸運だと思いたまえ?」

「それは……いったい…」

「ん…? ガイアメモリも知らないのか? 地上で生まれし物とは聞いたが…」

「ガイア……メモ…リ…?」

流石にここまで吹き飛ばされたのは初めてなのか、
カイオーガの顔から笑いが消える。むしろ聞いた事の
ない兵器の力を見せつけられ、怯えているようだった。


「まあすぐに答えを求めている訳ではな
い……今日の夜7:00、yesかnoかを聞かせて
貰うことにする。もしnoならば…」

アルセウスの無言の指示を受け、パルキア
はギラティナの首元に爪を押し付ける。
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.27 )
日時: 2011/04/08 18:48
名前: 名無しのゴンベエ

>スイト様
友情は架け橋!!(病気
大切にするとしましょうか・・w

メンテ
Re: 君と見た空 ( No.28 )
日時: 2011/04/08 18:51
名前: スイト

メモリを忘れてしまうとは…カイオーガさん…
ミレア「これの事?」

あ…それ…

キチ…「TIME(時間)!!」

ミレア「スイトをどうしようかしら♪」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.29 )
日時: 2011/04/08 18:54
名前: トマート

うわあああああああああああああ!!!!
(↑ついに爆発)
今すぐ放せぇ!ギラティナを放せぇ!

トメ「お、おい…いくらなんでも暴れ過ぎだぞ!ゴミ箱蹴飛ばすな!」
だああああああああぁっ!!なにが神だぁ!!こんな世の中でいいのかぁ!!?

トメートの心(こんなに狂ったトマート初めて見たな…)
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.30 )
日時: 2011/04/08 19:18
名前: ロンギヌス

>スイト様
あらら…三十という至福の時間が訪れたようですね・・(あ、これは過去の話ですので、カイオーガはまだメモリは知りません

>トマート様
もはやキリスト状態のギラティナです。
あとはロンギヌスの槍で・・

カイ「槍ってこれのこと?」

そうそう…ってこっち向けないでああああああ!!!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.31 )
日時: 2011/04/08 22:57
名前: 名無しのゴンベエ

杭で打って磔なんて…ギラティナ可哀想すぎる!!
神がこんなことしていいんでしょうか
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.32 )
日時: 2011/04/09 13:59
名前: ロンギヌス

>名無しのゴンベエ様
いえ、本当はいけませんw(ていうかもう神じゃない気がしますね

〜〜〜〜〜



「…くそぉ…!!」

巨大な岩を片手で持ち上げ、カイオーガは海に怒りをぶつけた。
凄まじい水しぶきと共に、数匹のコイキングが打ち上げられる。

「はぁ…はぁ……はぁ…」

思い悩んでいる今も、ギラティナは神隊の
玩具にされている。
カイオーガはそう考えると、彼らに対する
憎しみが津波のように湧き上がる思いだった。



「(…ルギア……君ならどうするの…?)」

先にこの島を去っていった友人に、届かな
い悩みを打ち明ける。その返事は引いていく波に乗せられ、返っては来なかった。


「いったいどうしたら……」

ドガガガァァァァァン!!!!


突然、島を揺るがすような爆音が響き渡
る。オイルの焦げたような臭いに、カイ
オーガはむっと顔をしかめた。


「くさぁい…!! な、なんだあれ…?」

振り返ると島の反対側から、黒い煙がモクモク
と立ち上っている。カイオーガはすぐさま
海へ飛び込むと、マリンバイク並の速さで泳いでいった。






「いったった〜…燃料こんなとこで尽きるなんてシャレになんないだろ……絵に描いたような無人島じゃないか…」

若い男が、岩山に激突して動かない船から出てきた。
参ったようにボロ船を眺め回し、疲れたため息を放つ。

そんな久しぶりに見る人間の姿に、カイ
オーガは目を丸くしていた。
水面からひよっこり顔を出し、男の挙動を探る。


「ジョウトから船で世界一周はやっぱり無謀だったか…? まあ今更やるしかないけど。」

「(怪しいなぁ……よぉし…♪)」

男カイオーガはとうとう、男に襲いかかる事を決心する。水音を一切立てずに背後へ迫り、男の肩に抱きかかった。

「うわっ…な、なんだお前…!!」

「それはこっちのセリフかな? ちょっと話聞かせてもらうからね♪」

覆うように男にのしかかり、馬乗りになって尋問するカイオーガ。重みに耐えられず、男は無理やり仰向けに押し倒された。



「…この島に何か用事?」

「し、仕方ないだろうが…!! 船が…」

全く好めない態度にカチンときたのか、カイオーガはヒレを大きく振り上げる。鉄鋼を曲げる程のヘピーパンチを喰らえば、男の頭蓋骨は吹き飛んでしまうだろう…

「死んじゃえ♪」

「ひ、ひいぃっ…!!」

カイオーガはニヤッと殺人者の笑みを浮かべた。手加減なしに、ヒレは空を切って振り下ろされる。





…ピタッ

「どかーん♪」

「ゆ、許してく……え?」

効果音つきで、その攻撃は男に触れる寸前で止まった。カイオーガはさっきとは違う意味合いの笑いをこぼし、ひょいと男の上から飛び降りた。


「冗談だよも〜…そんなに怖かった?」

「あ、当たり前だ…死ぬかと思ったんだぞ…!?」

「まぁ…殺す気でやったんだもんね♪」

幼稚な悪戯に引っかかったと分かると、男は逆上してしまった。しかしそれもカイオーガには計算通りだったようで、クスクスと成功の笑いを絶やさなかった。

メンテ
Re: 君と見た空 ( No.33 )
日時: 2011/04/09 18:03
名前: ロンギヌス

「あ・・それ・・なに?」

カイオーガはハッとしたように、男の腰についている黒いスロットを指した。
男はそれを取り外してみせると、手の中で弄び始める。

「これのことか? マキシマムスロットと言って…メモリの力を最大限に引き出す装置だ。」

「メモリって…まさかガイアメモリ、持ってるの?」

カイオーガは興味津々で、男に再び顔を近づける。NOという利益
もないので、男はこくんと頷く。そこから、カイオーガの態度は一変した。


「あ、あの…その…一個で良いんだ、メモリ貸してくれない?」

「え・・」

いきなり改まった様子を見せられ、男は戸惑いの表情を浮かべた。
何しろさっきまで殺される寸前だった相手に、いきなり頭を下げられたのだから…

「お、お願い…!! さっきのことも謝るし…お礼だって何だってする! だから…」

「別にいいけど・・何に使う気?」

カイオーガはしばらく黙り込んでしまったが、悩んだあげく今までに
起こった事件を洗いざらい話した。その話が進んでいく度に男
の表情は険しくなっていき、『アルセウス』が登場すると、怯えるかのように飛び跳ねた。


「ア、アルセウスが・・この島に・・?」

「うん…闘ったんだけど…その手下にすら敵わなかった…」

「メモリ使っちゃう神様なんて聞いたことないけど…‥分かった、ちょっと待ってて。」

男は半壊状態の船に乗り込むと、もう煙も出ない船室からトランク
を抱えて飛び出してきた。
丁重な手つきで鍵を開け、中のものを見せる。


「これは…」

「26本、全部最新型のメモリだ。たしか天界にあるメモリはかなり昔に広まったもの・・強いけど旧式だったはず・・」

トランクに整頓されて並んでいたのは、多種多様に光る26本
のメモリだった。男が好きなものを選べと言うと、カイオーガ
はさっそく迷い始める。全てのメモリに手は動き、あれかこれかとはっきりしない。

「このトランク重いんだから早くしてくれ・・」

「わ、分かってるよ・・」


そして10分後…





「じゃあ…これかな…?」

カイオーガが遂にてにしたメモリ。それは白色に輝きを放ち、
その中央には大きく『E』と描かれていた。

「あ、そうだ名前・・は?」

「俺? ロンギヌス。」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.34 )
日時: 2011/04/09 18:15
名前: スイト

何という脅迫…
エレニムも男だからがん…

バチバチ…

エレニム「それわざと言ってるんですか?」

すいません…電撃吐かないで…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.35 )
日時: 2011/04/09 18:23
名前: トマート

あれえ?たしかカイオーガ君とは草むらで出会ったんたんじゃないっけ…それとは違う世界なのかな?
ま、そんな事はいいや。
とにかくこれらのメモリで奴らを血祭りに出来ますね!
トメ「そんなうまくいくかね?」
いくもんだよ。だってマスター出てきたじゃん。
トメ「お前ロンギヌスさんのポケモンじゃねえだろ…」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.36 )
日時: 2011/04/09 18:50
名前: ロンギヌス

スイト様
状況に応じてコロッと変えますね…なんて奴だ!!

カイ「こんな奴♪」

えっ…ふゅぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!!

トマート様
そ、そうだったっけ・・
と、とにかく神を血祭りはダメですってw
(裁きの時はキタ!!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.37 )
日時: 2011/04/09 21:35
名前: どんぐり

怖いのか可愛いのか…
どっちにしろ、カイオーガは好きw
これから神との戦いが始まるんですね!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.38 )
日時: 2011/04/09 21:58
名前: ロンギヌス

>どんぐり様

カイ「や…やめてよ…」

お? 本当は死ぬほど嬉しいくせに…w
ちゃんとお礼いっとけよ?

カイ「エヘヘ…ありがと♪」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.39 )
日時: 2011/04/09 23:11
名前: ロンギヌス

※(内容を最大限楽しみたい方、どうぞお好きな音楽を聞きながらご覧下さい)






……


「…時刻は?」

「3…2……今七時になりました」

「カイオーガ…我らを恐れて逃げたのか?」

夕日が沈んで間もない明るさ…
アルセウス達は動かないギラティナを取り
囲むように立ち、じっとカイオーガがやっ
て来るのを待っていた。



ザッ…

「…!!」

「きたか…」

広場の草影から、カイオーガは幽霊のように現れる。
復讐に燃えるその瞳は神隊をギロッと睨みつけながら、
血まみれで倒れている友人の姿を映し出していた。


「ギラティナ、死なせてなんか…ないよね?」

「フフ…当然だ。彼はこの取引の重要な見届け役…まあ眠らせてはいるのだが?」

小馬鹿にしたような冗談に、神隊は大受けだった。
パルキアも口を押さえ、必死に笑いをこらえている。


「………」

「さあカイオーガ…答えを聞かせて頂こう。
我ら神隊の一員となること…君は受け入れてくれるのか?」

威厳に満ち溢れた声色で、アルセウスは脅すように問いかける。
すぐに返事はなく、暫くしてぼそっと呟くような声が返ってきた。


「…………だ…」

「ぬ? すまないが聞き取れ…」

「やだああああああっ!!」

やっとのことで顔を上げ、大空に一心込めて叫ぶカイオーガ。その子供のような迫力に
神隊は退き、
アルセウスは失意の目で怒り狂った。

「なるほど…!? やはり自分の実力では無理だと悟ったか! そうとも! 貴様のような子供じみた輩に、我らの仲間など務められるものか…!!」

「子供でうぬぼれてた事ぐらい知ってる…
…だって自分の事だもんね。それでも…」












「目の前で苦しんでる友達ぐらい……助けてみせる!!」

キチッ…「ETERNAL(永遠)!!」

津波のような大声を後ろ盾に、カイオーガはメモリを天高く掲げる。
その吹っ切れた野獣のような迫力に押されてか、
アルセウスは言葉を失ってしまった。
しかしすぐに首を振り、負けず劣らずの声で叫ぶ。

「大勢でも構わん…奴を捕らえて我に捧げよ!!」

「「「「「了解」」」」」

パルキアを始めとする戦闘兵達が、
屈強そうな肉体でアルセウスの壁となった。
その内のニ体…カイリキーとデオキシス
が、戦いの場へと躍り出た。


「ようカイオーガ…てめぇ神に立てつく程バカには見えねぇけどなぁ!! やっぱり内側は見えねえもんだぜ…!!」

「……命令だ…排除する…」

血管が浮き出ている筋肉マンの隣で、無口
そうなデオキシスが呟いた。
二人とも神から恵まれたメモリを手にし、
カイオーガを軽蔑した目つきで見下ろす。


「ようやく使えるぜ…俺のメモリィィィィ!!!!!」

カチッ…「METAL(闘士)!!」

「………煩いぞ…」

カチッ…「TRIGGER(銃撃士)!!」

肉弾戦と遠距離戦に優れたメモリが、
二匹の体内へと消えていく。
カイリキーの地震のような雄叫びを合図に、
双方命を賭けて飛びかかっていった。
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.40 )
日時: 2011/04/09 23:28
名前: スイト

最強メモリがー!!

エレニム「何聴いているんです?」

初期のゲームのあるチャンピオンとの決戦の曲だよ…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.41 )
日時: 2011/04/09 23:43
名前: トマート

うーん♪乗ってくるねぇ♪

トメ「何聴いてんだ?」

チョロQワンダフォーのコスモスピードだよ…
あ、シロナ戦の曲もいいかも…

トメ「…(マニアックだな、トマートは…)」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.42 )
日時: 2011/04/10 07:34
名前: m.t

お..いいぞこれ!!!

当麻「何聴いてるん?」

え、ああこれ?
東方アレンジボーカルの{色は匂へど散りぬるを}

当麻「誰も知らねーよ」

神さびた古戦場とかU.Nとかもいいかも♪

当麻「東方はいいから」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.43 )
日時: 2011/04/10 22:23
名前: ロンギヌス

>スイト様
うーん…チャンピオンが出てくる作品といえば…
レッド戦のBGMしか思いつかないw

>トマート様
乗って下さって嬉しいです♪
やっぱり小説読むときは、歌じゃなくてBGMの方がいいようですね…
僕は…シロナ戦はBW版の方が好みですw

>m,t様
とんでもない大好きですよ!(今日カラオケで歌いましたw
因みに僕は皆さんの作品読むとき…「え?あ、そう。」を聞いてます(←どうでもいいですよね
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.44 )
日時: 2011/04/12 21:06
名前: ロンギヌス


広場に集った伝説のポケモン達…
軽い気持ちで観戦しようとしていた者はすぐに駆け出し、辺りは逃げ惑うポケモンで妙にざわついていた。


「おんりゃあああああああああああっ!!!!!!!!!!」

「いくよ…? マッチョ君♪」

カイオーガは不敵に笑い、闘牛のように突っ込んでくるカイリキーの軌道を瞬時に見切った。接触ギリギリでかわし、空振った筋骨隆々の腕を捕らえる。

「そ〜〜っ…れっ!!」

「あっ…がああああっ!!!!」

見事な一本背負いを喰らい、カイリキーは地面へ叩きつけられた。土にめり込む程の衝撃に、悲痛なうめき声を上げる。

「そ、そんな…俺が投げられる…だとおおおおおおおおおおっ!?」

「うるさいなぁー耳元で…ちょっと黙ってようか。」

カイオーガは動けない筋肉マンを担ぎ上げると、手で丸め込んで団子状に仕立てあげる。ゴキバキと痛々しい音が鳴っているが、お構いなしでカイリキーは肉団子と化した。

「いっただき〜…♪(おいしいのかなこれ)」

「や……んっ…んんんぅ…!!」

部下が呑み込まれていく様子を、アルセウスは冷たい表情で見つめていた。正義感の強いパルキアが助け舟を出そうとしたが、あえなくそれを止めたのもアルセウスだった。

「やめろ!! 今、奴を襲えば確実に餌食になるぞ……それよりもデオキシス、そろそろ奴に見舞ってやるがいい…」

「………了解…」

無言と区別できないぐらい小声で呟き、デオキシスは視線をカイオーガから外した。ふと後ろを振り返った彼の目に、逃げ遅れたサンダースがはっきり映り込む。


「あ……お、お邪魔…でした…よね…?」

「…………」

顔筋一つ立てず、デオキシスは触手を柔軟に伸ばす。にゅるっとサンダースに巻きつき、目の前へと持っていく。

「な、なにす……う、うわ…!!」

「………黙れ…」

バグゥッ…!! ゴキュッ…

今まで無いと思われていた口が、があっと唾液を引いて開く。無表情で暴れ狂うサンダースをそこに押し込むと、味わいもせず直接呑み下してしまった。

「……今ひとつな個体だ…」

デオキシスの非科学的な細い体に、特徴のある膨らみが生まれた。しかし見る見るうちに元の大きさに戻っていき、触手の先の方にビカビカと電気がほとばしる。




「げふぅ……んっ…ぺっ!!」

嫌そうに舌を出しているカイオーガ。カイリキーのメタルメモリだけが、音を立てて地へと吐き出される。しかしデオキシスが自分を狙っている事に気が付き、本能的に地面へと伏せた。300万ボルトの電気が彼の頭上を通り過ぎていったのは、そのすぐ後だった。

…「TRIGGER マキシマムドライブ(MAXIMUM DRIVE)!!

「…外したか……」

デオキシスのみが持つ特殊な能力……それは体内で吸収した者の魂を原動力に、並外れた光線を撃ち放てるだった。糧となったサンダースの魂は天国へも行けず、デオキシスの奥深くに封印されている…


「わぁ…危ない危ない。当たったら死んじゃうねありゃ…」

電磁砲が炸裂した大木が、轟音とともに崩れる。その焼け焦げた太い枝のからは、焼死したポケモンの残骸が転がり落ちた。


「ひどいことするなぁー…お返しだ!!」

「……来い…」

…「TRIGGER__マキシマムドライブ(MAXIMUM DRIVE)!!」

メンテ
Re: 君と見た空 ( No.45 )
日時: 2011/04/12 21:16
名前: スイト

デ、デオキシスの捕食は初ですね…
顔の縦線が開いたのかな?
それと曲は赤、青、緑のチャンピオン(ライバル)の決戦の曲です…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.46 )
日時: 2011/04/12 21:50
名前: クルス

まさかのデオキシスさんの捕食!
スイトさんの「縦に開く」というのを想像したらすごく怖いw
(-┃-)   (゜( )゜)くぱぁ


僕はポップンのメドレー聴いてました・・・w
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.47 )
日時: 2011/04/12 22:20
名前: トマート

カ、カイリキーを捕食…w
あまり美味しくなさそうww

それと、BW版のシロナ戦と一緒に聴いてみると…これまた乗ってくるゥー!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.48 )
日時: 2011/04/12 22:31
名前: ロンギヌス

>スイト様
いぎゃああああああああ(縦はコワいw
いくら宇宙ポケモンでも口は横ですw(多分

やっぱりポケモン系の小説なので、BGMはそういうのが妥当かな…

>クルス様
縦だとヤバい深海生物みたいですねw

ポップン聞くとストーリーがすごい脳天気に見えてきますね…w

>トマート様
カイ「おぇぇ……」

こらあ吐くな!! そんな物…

カイ(霊)「お前もいい度胸だなぁ!?」

はいはい引っ込んでなさい…(あとどっちも「カイ」なんだよね…w
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.49 )
日時: 2011/04/13 22:46
名前: ロンギヌス

※戦闘BGMでお楽しみ下さい
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




バチッ…ギヂギチ…!!

デオキシスの腕から、再び大電力の塊が現れる。
トリガーメモリの力も借りて、それは益々光り輝いていた。

ギュルルゥ…バッシャァァァ!!

カイオーガは森の半分を覆い尽くすような、巨大な渦を作り上げる。竜巻のような水流は天高く伸ばしていくと、放たれた電気玉と衝突させた。

ドグォォォォォン…!!バチッ…バチバチ…








結果は一目瞭然だった。
デオキシスは激しい過ぎる渦の中に閉じ込められ、出ようと夢中で暴れ狂っていた。武器だった冷静さを欠いた彼に、もはや勝利の女神は微笑まなかった。


「う……ぁ…」

ニュン…ポトッ…

ズタズタになったデオキシスの胸から、敗れたメモリが悲しい音を立てて地に落ちる。カイオーガは倒れた亡骸の横を素通りし、次なる相手の顔を睨みつけた。


パル「いよいよですか…やはり新入りの実力では敵わないようですね…?」

「ギラティナの処刑…片付けたらすぐにするぞ」

「あら…目の前で殺ってあげなさいよ」

パルキアの両脇にそびえ立つ、二体の黒い影…ルカリオとセレビィだ。どちらも体格差のある相手に恐怖など微塵も見せず、ただ挑発的に笑うだけだった。

セレ「フフ…さっさとかかって来たら? 勝てるなら…ね♪」

キチッ…「WIZARD(魔法使い)!!」

パル「全く困った方だ…。素直に仲間入りすればいいものを」

カチリ…「CYCLON(疾風)!!」

ルカ「我ら三皇、反逆者の罪を裁く者なり」

カチッ…「FANG(牙)!!」


それぞれのメモリの叫び声が、カイオーガを敵とみなしたように轟く。次の瞬間、セレビィは神秘的な輝きを放ち、パルキアは風をまとい、ルカリオは野獣のような遠吠えを上げた。


「さあこれで終わる…ギラティナの命もな…」

アルセウスが威厳深く言い放つと、三匹は鍛えられた動きでカイオーガを翻弄した。三角形にカイオーガを囲い込み、一斉に攻撃を仕掛ける。


ピカァァ……ドギュゴォォォォォン!!!

メンテ
Re: 君と見た空 ( No.50 )
日時: 2011/04/13 22:57
名前: トマート

へ!何がルカリオd…

ルカリオォぉぉぉ!?
僕の手持ちのお気に入りぃー!

っと無駄話はこれぐらいにして…デオキシス君…もちっと頑張ってほしかったなぁ…
それとカイオーガ君!カイリキーの(筋)肉だんごは☆何個でしょう!気になって×2、学校の授業に集中できましぇんww
それと別の小説の(ゴクッと日常)も忘れずに〜
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.51 )
日時: 2011/04/13 23:00
名前: 闇銀

ロンギヌスさんが行ってしまうと聞きつけて かけつけてきたんd(ry
まさかそんなこと あるわけないですよね・・・?
ないといってくださああぁぁぁい!!!!
ロンギヌス様ああぁぁぁぁ!!!!

小説も いつも拝見させて頂いて・・・

ボクの心の唯一の支えが ロンギヌスさんd(ry

そして、ボクに初めてコメントをくれたのも
ロンギヌスさん(あのころはまだgiratinaさん)

いかないでえええぇぇぇぇ!!!!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.52 )
日時: 2011/04/13 23:17
名前: ロンギヌス

>トマート様
ルカリオかっこいいですよね!!
まあデオキシスについては脇役だったということで…w

カイ「☆5つ満点で………0,5ぐらいかなw あ、噛んじゃえば美味しかったかも…」

おい、想像すると気持ち悪いからいうな!
ゴクッと日常、ペース遅いですが書いてます(焦
何せ皆さんから頂けたメモリ案が多くて…(よりどりみどり

>闇銀様
お久しぶりです!!
いやぁ…テストが24〜98という波瀾万丈な状況でして…w
まあ今の所は何とか大丈夫そうかな…?
(見ての通り文系バカですので、数学がぁw
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.53 )
日時: 2011/04/14 00:03
名前: m.t

少女綺想曲もいいかも。
魔法使いのメモリが出た瞬間に恋色マスタースパークがながれた。何コレwww何でこんなタイミングいいのww

(こっちのカラオケは「魔理沙は大変なものを盗んで行きました」しかなかったorz
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.54 )
日時: 2011/04/14 00:05
名前: スイト

ルカリオとセレビィかあ…
ちょっと火炎放射機を使ってと…

ネージュ「それ私には効かなかったけど使えるの?」

お前は異常なんだよ!!

それと曲はエメラルドのチャンピオン戦(ミクリ)です…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.55 )
日時: 2011/04/15 23:30
名前: ロンギヌス

m,t様
魔理沙…すごいミスマッチですがありかも…w
戦闘中が戦闘に見えなくなりそうですね

スイト様
いやいや…火炎放射で倒れるならとっくにカイオーガ勝ててますよ…

ミクリとダイゴ…チャンプの風格があるのはやはりダイゴですよねーw(なぜ変更したんだろう…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.56 )
日時: 2011/04/16 00:11
名前: ロンギヌス

時は正午…
常夏であるこの島に、燃えるような太陽がギラギラと降り注いでいた。カイオーガの水技を弱め、熱に弱いルカリオ達を苦しめるこの環境は、闘いを長時間に渡って長引かせた。


「……ぅ…う…」

鉛のように重い瞼をこじ開け、ギラティナは争い続けるカイオーガを見る。しかし気絶していた時には感じなかった翼の痛みに襲われ、再び地面に顔をつけて倒れた。

アルセウスはその様子を横目で眺めながら、冷たい言葉を投げかける。

「目覚めたのか……無様だな。」

「いい加減にしろ…!! いつまでこんな事…」

ギラティナは動けない悔しさに歯を食いしばり、突き刺された杭を抜こうと躍起になっていた。

「もちろん彼…カイオーガが我に忠誠を誓えば解放してやろう。まあするとは思えますないが…」

「フン…当たり前だろう。貴様についていく奴らの気が知れないね…!!」

「好きに言え…いずれにせよお前が死刑なことに変わりは無い。」



一方大乱闘を繰り広げるカイオーガ達は、まさに一寸先には死が見えるといった状況だった。セレビィはウィザードメモリに意識を集中させ、大技を放つ用意を構える。

…「WIZARD__マキシマムドライブ(MAXIMUM DRIVE)!!」

「消え…なさい…!!」

七色の光線が四方八方からカイオーガに狙い撃たれ、自然魔法7つ分の威力で大爆発を起こした。セレビィは自信たっぷりに引き下がり、爆煙からカイオーガの死体が見えるのを待つ。


ニュルッ…ギュギュゥ…!!

「えっ、あ…きゃ…!!」

踊るように舞う土埃から現れたのは、ピンクに濡れた蛇のような舌だった。セレビィを巻き寿司のようにあっさり捕らえると、主人のカイオーガの口へ戻っていく。

「油断するなんてだめだよ…もっと緊張するのが闘いってもんでしょ?」

「は、はな…離し…て…」

ルカリオが爆発の衝撃に怯んでいる間を使い、カイオーガは軽い昼食を取った。セレビィを舌先と遊ばせながら、さりげなく喉の奥へと引き込んでいく。


ハァ…バクン!

「ん…んんっ…!!」

「はいごちそうさま♪」

一瞬の抵抗もさせずに呑み込み、カイオーガの白腹はぷくんと膨れ上がった。ゴクッという不自然な音を耳にしたルカリオは、慌ててカイオーガの方を向き直る。

「お前…よくも…」

「だってお昼ご飯まだなんだよ〜…? 耐えれる訳ないじゃんか…」

「ふ、ふざけるな!!」

ルカリオはまた狂った狼のように雄叫びを響かせ、一心不乱に飛びかかっていく。理性など失わせるメモリの力で、彼の戦闘力は10倍近くまで跳ね上がっていた。

ガチャン…「FANG__マキシマムドライブ(MAXIMUM DRIVE)!!」

「勝負だ…!」

野獣みたく口をワナワナと震わせ、怒りに身を任せて拳を構えるルカリオ。「牙」のような白い色に輝くその腕は、まさに魔人の左手だった。
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.57 )
日時: 2011/04/16 01:22
名前: スイト

うぐぐ…何が神だー!!(怒)
久しぶりにBWで49人目のサブウェイマスターと激闘中のBGMを聴いてました〜♪

ミレア「本当に久しぶりね…」

そ、そうだな…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.58 )
日時: 2011/04/16 11:48
名前: トマート

さあて、ルカリオ君の実力は…

というよりパルキア!貴様も戦いに参加しなさい。

そしてアルセウス!なにギラティナ君に言っとんじゃあー!!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.59 )
日時: 2011/04/16 17:45
名前: ロンギヌス

スイト様
49人目って何か違いあったっけ…(すみません殆どサブウェイ行ってなくて…

でもあそこの方が良曲出ますよねw

トマート様
してますしてますちゃっかりしてます!
ルカリオは一軍ポケなので、結構活躍させてやろうかな…?(←敵なのにね
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.60 )
日時: 2011/04/16 19:26
名前: ロンギヌス


ガブッ…!!

「痛い痛い痛い痛い痛いいたぁーい!!! か、噛みつきは反則だぁっ!!」

ルカリオの狼のように鋭い牙が、カイオーガのヒレを捕らえて離さない。
執念深い野蛮な攻撃に、カイオーガは肩をぶんぶんと振った。


ガチャン…「サイクロン__マキシマムドライブ(MAXIMUM DRIVE)!!」

パルキアがその隙をついて、背後からカイオーガ
を狙う。爪に島中の風を集中させ、竜巻のような「亜空切断」を繰り出した。

ビュルゥ…ズザザザザァァァ!!!!!

「えっ…わあああああっ!!」

どうやら二匹の作戦が功を成したようだ。カイオーガが
吹き飛ばされる直前にルカリオは口を外し、亜空切断の被害を受けることはなかった。
計画通りに、カイオーガは地にこすられながら倒れる。


「うっ………ぇ……」

首をもたげて再び立ち上がろうとするが、メモリで強化された技は
流石に応えたようだ。
ぐらっと傾き、カイオーガは力尽きたように意識を失った。






「……嘘だ…おい、カイオーガ…!!」

「起きるはずないだろう…? 奴はもうし…」

「言うな…!! お前もいい加減…黙れえええええええええええええぇっ!!!!!!!!!!」

ギラティナは痛みを殺しながら、杭の拘束から翼を引きちぎった。どす黒い血液をドロドロと垂らしながら、アルセウスに虚しく体当たりする。

「触れるな…汚らわしい。」

アルセウスは片足だけで難なくギラティナを押し倒すと、翼を失った冥王を嘲けり笑った。


「おおそうだ…パルキア、カイオーガの脈を計れ。生きているかもしれぬ…」

「はい」

機械的にそれに従い、パルキアは大木に打ち付けられたカイオーガ
の胸ビレを持ち上げた。脇下らしき部分に手を添えると、巨体がズズッと吊り上がる。


ドクン……ドクン……

「脈ありますね……こいつ生きてます…」

「ほう…? しぶといと言うより鬱陶しいな…」

ギラティナを踏みつけ、自らカイオーガの元へと歩くアルセウス。危険な雰囲気を漂わばせながら、そっと足を止めた。


「よく見れば醜い若造じゃないか……これは見当違いだったようだな…?」

「……畜…生…………………」

その酔いしれた笑い声を遠くで聞きながら、ギラティナは生涯
初めての悔し涙をこぼしていた。
あまりの疲労に怒る気力も失せ、静かに目を閉じる。

メンテ
Re: 君と見た空 ( No.61 )
日時: 2011/04/16 21:20
名前: スイト

ルカリオ…狩る!!(崩壊中) ジャキン!!

エレニム「鎌など持ってどうするんです?」

ミレア「死に神みたいな格好ね…」

それとアルセウスがだんだんゲー○スに見えてしまった…

メンテ
Re: 君と見た空 ( No.62 )
日時: 2011/04/16 21:34
名前: ロンギヌス

アル「人間のクズと我々を一緒にするな…雲泥の差だ。」

よく言うよ・・スイトさんタイムメモリ持ってんだぞ?(リカバリーとトランスもね

アル「…ならそれ相応の対応をするまでだ。」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.63 )
日時: 2011/04/16 22:52
名前: トマート

グュウうん…
トメ「な…なに気を高めてんだ…」

も…もう許せん…この服で…殺す!!
トメ「なんだ、ルギア化する服…じゃないか、それは駄目だ!リアルに死ぬぞ!?」

んなもん知るか…行くぞ、カイオーg…
グサ!

うわぁ…

ルギア「一体こいつは何をしようとしていたのだ?」
それは…またいつかね…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.64 )
日時: 2011/04/16 23:44
名前: ロンギヌス

海の神(トマート様)vs創世の神…

アル「我の勝ち以外に何が起こりうる?」

ふっ…神(自称)ともあろう者が・・トマートさんの能力の神髄、何も分かっていないとは・・

アル「…何…?」

パソコン貸すからトマートさんの小説見てこい! 脅威の変身が見られるはずだからね・・w
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.65 )
日時: 2011/04/18 00:10
名前: ロンギヌス

※書いてて分かった事:音楽聞きながら書くと楽しい※





「あっ…いた!」

森の木々を突き破って、ロンギヌスがトランク片手に飛び出した。
カイオーガにとどめを刺そうとしていたアルセウスは、
関心を寄せたように振り向く。


「人間か…我らの敵はなんと多いことだ…」

「…神のする事か? こんな…」

ロンギヌスはゼーゼー荒い息を吐きながら、血みどろのギラティナ、
そして深い傷を負ったカイオーガを見る。
彼の人としての心に、何かが燃え上がった。


「人間など世界を汚すただの害虫…貴様も死に絶えたいのか?」

「なら見せてやるよ。その害虫が生んだ…科学という武器。」

ロンギヌスはケースの蓋を開き、左上のメモリを丁寧に抜き取る。
「A」の文字が描かれたそれは、日の光を受けて赤く輝いていた。


「貴様…メモリを持って…」

「A…何のイニシャルだと思う?」

キチッ…「AIR COVER(航空援護)!!」



……


一瞬の静寂を破ったのは、空気を裂くような高い音だった。
見る見るうちにその轟音は大きくなり、
アルセウスの目は大空へと向けられる。


キュィーン……!!!

「あ、あれは…」

目を疑うような数の戦闘機が、マッハ2を超える速さで空を滑空していった。
森中の大木が風に揺れ、辺りに葉が踊り上がる。


「…喰らえっ…!!」

ガチャン…「AIR COVER__マキシマムドライブ(MAXIMUM DRIVE)!!」

空を覆うような戦闘機全てが、一斉に強烈な爆撃を仕掛ける。
ロンギヌスは急いで森の中へ避難すると、
木の影から動じないアルセウスを見た。


「こんな玩具で我を倒す気か…? 笑わせるな…」

アルセウスは自分の周りに9枚のプレートを浮かばせると、
黄色のプレートから稲妻を空に撃ち上げた。戦闘機7つ程がまとめて
吹き飛んだが、その大軍を壊滅させることはなかった。

ドドドドドッ…!!
ギュゥン…!! ギュゥン…!!
ガァァン!! ガガァァン!!
ドゴォォン…ギュゴォォォン…!!!!!!!

島中を揺るがすような衝撃とともに、戦闘機の猛攻がアルセウスを襲う。
爆発に次いだ爆発で、広場一帯の木は灰となった。













「カイオーガ…おい、おい起きろって!」

ロンギヌスは爆撃の間をついてカイオーガの元へ近づくと、顔を
ペシペシと叩く。痛そうにむくっと起き上がると、
カイオーガは傷の深い肩に手を置いた。

「な、なに…? この爆発…」

「いいか、よく聞いてくれ。
アルセウス相手にこれは足止めぐらいにしかならない…俺の力じゃ太刀打ちできるはずもないし、援護ぐらいしか出来ないんだ…」

ロンギヌスはポケットから包帯を取り出すと、早口に
喋りながらカイオーガの傷口へと巻きつけた。
情けなさそうに膝をつくと、エターナルメモリを指差して言う。

「お前に貸したそれなら、あいつらの力を抑えることはできる…
でもそこからは誰もお前に代われない。自分信じて、ぶつかってくるしか無いぞ。」

「……うん…」


アルセウスは怒り狂った形相で、最後の戦闘機を撃墜する。
くるくると翼を失った機体は、海に煙を吐きながら墜ちていった…


「はぁ…はぁ…人間、顔を見せろ!!」

「行かないと…頑張って。」

アルセウスの罵声に、ロンギヌスはメモリ片手にすっと立ち上がる。
焼け焦げた大木の影から身をさらけ出すと、アルセウスに一歩一歩近づいていった。



「フン…いい覚悟だ…貴様を先に消すとしよう!!」

「あいにく俺は臆病者だからね…逃げるが勝ちだろ。」

キチッ…「INVISIBLE(不可視)」

アルセウスが破壊光線を撃ってくるより早く、
ロンギヌスはメモリのスイッチを押していた。霧のように体は消え去り、
あっという間に見えなくなる。


「逃げたか…この卑怯者が…」

透明化したロンギヌスに愚痴をこぼしながら、
悔しそうに地を蹴るアルセウス。しかし
その視界に立ち上がったカイオーガが映ったのは、そのすぐ後のことだった。


「貴様…やはりまだ…」

「アハ…妙に気分がいいよ。なんでだろね…♪」

挑発されたような気分に見舞われて、アルセウスは部下達に指示を放つ。
ルカリオとパルキアが戦闘機のように襲いかかり、
カイオーガを血祭りにあげる…はずだった。


========
リオレイアさん、メモリのアイデア借りちゃいました。(無断でしたが許して下さい!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.66 )
日時: 2011/04/18 00:51
名前: 名無しのゴンベエ

ロンギヌス逃げてんのにかっこええw
曲とマッチしてたしw
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.67 )
日時: 2011/04/18 07:10
名前: スイト

ぐ…これ以上ロンギヌスさんタチニテヲ…ダスナ!!

ジュアアアアアアアア!!!

エレニム「瞳が赤くなって、周りから光が!!」

ネージュ「中の秘宝が暴走したみたいね…」

コレイジョウスキニハヤラセナイ!!

ネージュ「たく、スイトの宿っている龍が目を覚ますなんて…」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.68 )
日時: 2011/04/18 16:05
名前: トマート

よし…僕も本気で援護するとしよう…トメート、こい!

トメ「無理無理。今の俺たちじゃフュージョンしても…」
だから、あれだよ。例のあの変身

トメ「ま…まさか…あれか?」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.69 )
日時: 2011/04/18 22:54
名前: ロンギヌス

>名無しのゴンベエ様
いやぁ〜…w

カイ「…誉められたのストーリーの中のマスターでしょ? 君じゃないよ。」

冷たいなオイ…(泣)

>スイト様
か、覚醒はまだ早いのでは!?

アル「来るがいい半竜…一騎打ちだ…!!」

ちょっ…マジっすか!?(ひとまず僕は退散w

>トマート様
まだ変身能力に続きがあったとは…今度はいったい…?

アル「どいつもこいつも…どこまで我の邪魔を…」

そりゃ君が倒れるまでさ。(決まってるじゃないか
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.70 )
日時: 2011/04/18 23:39
名前: ロンギヌス


グイッ…

「な…に…!?」
「ぐっ…!!」

飛びかかる二匹の腕を掴み、カイオーガは地面へと打ちのめした。鮮やかな一本背負いを喰らい、体重が重いパルキアは目を回していた。

「二度と喰うかっ…!! さぁてと…」

ベロッ…リ…♪

流石に格闘家だからか、ルカリオは素早く立ち上がっていた。しかしカイオーガは彼を抱きしめるように捕らえ、太い舌を顔面に押し付ける。呼吸を塞がれたルカリオは途端に悶え始め、尻尾が苦しそうにぎくしゃくしていた。


「ワァ…おもしろい♪」

自然に溢れ出る唾液に上半身を埋めさせながら、犬のように振り切れた尻尾に関心を示すカイオーガ。ガプッと尻尾以外を口に投げ込んだ後、興味津々でいじくりだす。


「だっ…やめっ…さ、触らないで…くれっ…!!」

「ありっ? もしかして気持ちいいのかな〜…? ここ…」

口内で舌と唾液のプールに浸っている事よりも、ルカリオには尻尾で遊ばれる方が大変ならしい。無理やり尻尾を引き込み、カイオーガの魔の手から遠ざける。


「ちえっ…ケチ。まあいいけどね…♪」

「あっ…しまっ…」

のけぞるように空を見上げ、カイオーガはルカリオを肉洞の奥深くへと送ろうとする。尻尾を守る事に全神経を集中させていたルカリオは、不意に思うつぼとなってしまった。

ゴッキュ…ゴッキュ…

「や、やめろ…離せこのおおおおぉっ!!!」

ゴポッ…「FANG__MAXIMUM DRIVE!!」

一心不乱に暴れ狂い、メモリを使ってまでも舌に攻撃をしかける。しかしクッションを殴るようにその威力は半減され、大したダメージにはならなかった。むしろ逆にカイオーガの怒りを買い、抵抗虚しく呑み込まれる。

ゴクン…♪













「あっ…き、貴様…!!」

衝撃の失神から目を覚ましたパルキアが見たのは、カイオーガの胸から腹にかけて下っていく膨らんだ塊だった。爆弾でも食べたように白いお腹はボコボコと突き出ており、ルカリオの全力の反抗が見て取れる。

「おいひぃ〜♪やっぱり 一味違うよ」

「黙れ…今すぐ吐きだしなさい!!」

「や〜〜〜〜だね。」

ルカリオを取り込む時間を稼ぐためか、カイオーガはべえっと舌を出して走り去る。パルキアは反射的に追うが、小鳥のように不規則に逃げる姿に、返って混乱するだけだった。


一方ルカリオは…




ブヨッ…グニュッ…!! ドニュ…ムグゥ…!!

「ふむぅ…は、走るな…このぉっ!!」

カイリキーに次いだ連続した獲物に、胃壁は狂喜乱舞してルカリオを出迎えた。褐色のキレイな肉壁に全身が圧迫され、ルカリオは自分の血流が止まるのを感じた。

「(苦しい……!! 出せっ…早く…)」

ムゥッ…ニョ…グッチュグチュ…

「(パルキア…頼む……)」

胃に入るための小さな噴門も、今はしっかり閉じて逆流を許さない。自分が脱出できる最後の希望をパルキアに託し、ルカリオは胃肉にずぷずぷと沈んでいった。

メンテ
Re: 君と見た空 ( No.71 )
日時: 2011/04/18 23:57
名前: スイト

うむ…ズブズブ感がある胃壁の沈みは何という事か…
所でさっきまで何が起きてたの?

エレニム「いえ、何も…」

そうなん?

ネージュ「さっきまで寝てたわよ?」

寝てたんだ…(汗)

ネージュ(あの白い龍になるなんて…中に宿っている…)

フフフ………… ブオン…

ネージュ「てっ瞳がまた赤くなってる…」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.72 )
日時: 2011/04/19 19:36
名前: トマート

トメ「だぁあああっ!!」

ズキュン…ッ!!

トメ「さあ…やるならさっさとやれ、トマート」
ああ…超ベジタブル人4状態で合体するのはこれが初めてだが…
悩む時間なんてない!いくぞ、トメート!

フュージョン…はっ!!

……ドキュゥンッ!!!

?「これが…最強のフュージョンだ…!」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.73 )
日時: 2011/04/19 23:07
名前: ロンギヌス


「いい加減…逃げるなぁっ!!」

ガチッ…「CYCLON__マキシマムドライブ(MAXIMUM DRIVE)!!」

追いかけ回すのに痺れを切らしたパルキア。怒りと
旋風に身を包みながら、凄まじいスピードでカイオーガの右ヒレを掴む。

「捕まっちゃった…か…」

カイオーガは強引にはもう逃げられない事を悟ると、左ヒレで
パルキアの脚を殴りつける。バランスを崩したパルキアは地面に突っ伏した。

ドサッ…!!

「く…!」

「僕の相手は君じゃないよ」

ガチャン…「ETERNAL MAXIMUM DRIVE!!!!!!!!!」



「永遠」の破壊力を集中させると、カイオーガのヒレは黄金のように
輝きだした。島中を飲み込むような覇気を放ち、魔獣のように
パルキアに振り下ろした。


「やっ……」

…「CYCLON__MAXIM…





ジュドオオオオオオオオオォ…ッ!!!!

「がああああああああああaaaaaaaaaaaaaaっ!!!!!!!」

大地が割れ沈む程の衝撃波が広がり、パルキアの断末魔が
アルセウスの耳を貫く。見る見るうちに蒸発していくパルキアを前に、
カイオーガは至って無表情だった。







ジュゥ…ズプ…プ…

見るも無残なパルキアの肉体が、ドロドロに溶けた土へと沈んでいく。
爆撃機の猛攻をはるかに凌ぐ熱気が、今や森をさらに温め尽くしていた。





「い、いったい何だ…その…メモリはぁ…!!」

「これは、エターナル……いつか全てのガイアメモリを支配する存在だよ…」

アルセウスは目の前に立ちはだかる「海王牙」を、初めて恐れを
剥き出しにして見つめていた。白馬のような四本脚が、無意識に後ろへと下がる。


「もう…許さん!!!」

怒気に満ち溢れたアルセウス。倒れた部下達にその矛先を向けると、
彼らのメモリが浮き上がった。そのままアルセウスの元へ
と飛んでいき、自動的に体に挿入された。

「METAL(闘士)__MAXIMUM DRIVE!!」
  「TRIGGER(銃撃士)__MAXIMUM DRIVE!!」
「FANG(牙)__MAXIMUM DRIVE!!」
  「WIZARD(魔法使い)__MAXIMUM DRIVE!!」
「CYCLON(疾風)__MAXIMUM DRIVE!!」

「終わらせるとしよう…この島を…お前を!!」

さらに前足で空中にメモリの絵を描くと、実体化したメモリが
アルセウスの前に現れた。既に5つものメモリを体内に含んでいる
にも関わらず、さらに追加で2つ、胸の辺りに押し当てる。

スッ…「MAGMA(マグマ)__MAXIMUM DRIVE!!」
「ICE AGE(氷河期)__MAXIMUM DRIVE!!」


「メモリの数が違うのだ…消え去れっ…!!」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.74 )
日時: 2011/04/19 23:23
名前: ロンギヌス

スイト様
なるほど? 真の正体は白龍でしたか…
竜に囲まれた生活というより竜のみの生活ですねw

胃壁の三大要素…それはっ!
狭い、柔らかい、深い!
(無理のある解説してごめんなさいIRS

トマート様
アル「あーすまぬ…カイオーガ戦があるのでな、勝負は来週にしてくれ。」

↑…命かけて闘うん…だよな?
(なにいつものスケジュール的に会話してんだよ
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.75 )
日時: 2011/04/20 00:24
名前: スイト

うぬーメモリの雨じゃないか…
とある社長のような感覚…

ネージュ「あの姿の事、スイトには秘密ね…」

エレニム「ある事情でスイト君は白い竜になるんですから…」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.76 )
日時: 2011/04/20 19:36
名前: ロンギヌス


七つもの地球の記憶の力が、アルセウスの肢体を虹色に輝かせる。あちらこちらに地割れが発生し、溶岩がドポドポと吹き出し始めた。
カイオーガは異常に落ち着いたまま、いつになく真面目な瞳でエターナルメモリを眺めていた。昼過ぎの太陽にさらすと、鏡のように眩しく光った。

「(もう助けてくれない…自分でやる…味方はこれだけ‥…か…)」

しかし油断が許されたのはその一瞬までだった。アルセウスの
前足に冷気が生み出され、壮大な吹雪の嵐となってカイオーガに襲いかかった。


「…!!」

ザァァ…ドッパァァァン!!!

避けようもない吹雪の規模に、カイオーガはごくりと生唾を飲む。両腕を十字架のように広げると、洪水級の波で応戦した。水流と吹雪が島を半分に分かち、真夏の温度は一瞬にして冷え込んだ。


「うっ…ぐ…」

「ば、バカな・・貴様の何処にこんな力が・・」

互角の勢いながらも、お互い微塵も力を抜きはしない。
何しろ二匹の間には衝撃波の塊のようなものが生まれ、敗れた方を吹き飛ばそうと待ち構えていた。カイオーガも再び高威力の技を受ければ、間違いなく死ぬだろう。


「ぬぅ・・しつこいぞ!!」

「あっ…う…くっ…」

無駄に思える抵抗に怒りを覚え、アルセウスの吹雪の威力が増した。メモリの力も充分すぎる程に加わって、カイオーガをじりじりと追いつめていく…




「(……ギラ…ティナ…)」

一騎打ちの最中だというのに、無意識にカイオーガはギラティナの方に顔を向けた。しかし視界が眩しすぎるためかギラティではなく、血の付いた大木しか見えなかった。


「二度と触れてほしくない…‥もう…絶対に…!!」

拝めなかった友の姿を考える間もなく、自分の津波が押し負けている事にカイオーガは気づく。握りしめていたメモリを、吹き飛びそうになりながら突き刺した。




『ETERNAL_マキシマムドライブ(MAXIMUM DRIVE)!!!!』


ガチャン…パキィィィィィィィン…!!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.77 )
日時: 2011/04/20 19:37
名前: ロンギヌス

スイト様
あの社長さん元気ですかねぇ〜?(爆死後w
あいつも神様もかなりチート厨のようで・・
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.78 )
日時: 2011/04/20 22:40
名前: トマート

?「カイオーガ…まさかここで諦める訳がないよなぁ?友の仇を討つというのなら、絶対に負けるな!」

あのー…感情的になってるところすいませんが…アルセウス様のご都合により勝負は来週になりましたよ…?
(↑トスメの声)

?「な…なんだとぉ…まぁいいが」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.79 )
日時: 2011/04/20 23:09
名前: スイト

この因縁を打ち破り、未来を救ウンダー!!

ジュアアアアアア!!!

エレニム「また白竜に変身してるとは、秘宝が反応してしまいましたか…」

ガンバッテクダサイ!!カイオーガサン!!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.80 )
日時: 2011/04/21 18:20
名前: ロンギヌス


バキィン…パキン…!!

「なっ、な…なぜだ…!?」

マキシマムドライブを発動した途端に、アルセウスの7本のメモリ全てが砕けて地面に落ちた。粉々になった残骸を見下ろし、アルセウスは瞳孔を見開く。

「そんな…馬鹿な…」

ガイアの記憶という絶世の力を失ったためか、吹雪は逆にカイオーガに押し返された。ぐんぐん近づいてくる濁流に呑み込まれ、アルセウスは押し流された。

「カイオーガ…!!」

追い討ちをかけようと駆け出したカイオーガに、背後から叫ばれる大声。ロンギヌスが、真っ赤なメモリを持って走ってきた。

「とどめさそう…神様に…」

「……うん!」


森の木々をなぎ倒しながら吹き飛んだアルセウス。僅かに残った力で立ち上がり、まだ戦おうとしていた。

「我は神なり…誰にも…敗れは…」

相対するカイオーガ達は、その言葉を遮るようにメモリをスロットに差し込んだ。最後のメモリの響きが、森中に轟いた。


ガチャン…「BOMB__MAXIMUM DRIVE!!」

「ETERNAL__MAXIMUM DRIVE!!」


ロンギヌスの左手に灯火が浮かび、華麗な光を放つ。しかし彼がそれをアルセウスに放り投げると、地雷のように大爆発を起こした。

一方カイオーガは目の前に出現させた巨大な「E」の文字を、思いきってヒレで叩き割った。ガラスのような破片がアルセウスに次々に命中し、最後は神を塵へと還らせた。





「終わった…んだ…」



=========

アルセウスは遺体も残さずに消え去ったので、二人は急いで海岸へと飛び出した。そこにはギラティナが、白い包帯に身を包んだ姿で寝かされていた。


「ギ、ギラティナ…」

「重力のメモリでここまで運んだんだ。出血がやばいけど…大丈夫、ちゃんと生きてる。」

しかしロンギヌスの話など、カイオーガはろくに聞いてはいなかった。自分を乗せて飛んだ翼の無いギラティナに、無言で近づく。

「…はぁ…はぁ…っ…」

左右不恰好な両翼。今にも血が垂れそうなほど濡れた包帯。そして何より、悔しさに流した涙の跡が、カイオーガの心を槍のように貫いた。そっと頬に触れ、震えた手つきで撫でる。




「ごめんね…何もできなくて…」

ロンギヌスが帰る準備をしている間も、カイオーガはずっとギラティナの顔に手を当てていた。それが効果あったのか、日没間際にギラティナは目を開ける。


「あっ…ギラ…」

「無事か? カイオーガ」

言おうとした労いの言葉を先取りされ、カイオーガは口を噛んで涙をこらえる。本来ならここで「うん」と返事を返すはずはのに、今日は特別、それが出来なかった。


「ギラティナぁ…ご、ごめんなさい…!!」

「……」

出会って初めて頭を下げられ、ギラティナは黙って混乱する頭を整える。そして一息つくと、なだめるようにこう言った。

「気にするな翼ぐらい…お前が生きてて…良かったよ…」

もう限界だった。滝のように嬉し涙を流し、カイオーガはギラティナに飛びつく。手である翼を無くした以上抱きしめる事は出来なかったが、ギラティナに思いは十分に伝わったようだ。静かに瞳を閉じ、そっと傷だらけの顔同士をくっつける。




「あー…船壊れてるよ…どうやって帰れば…」

すっかり蚊帳の外のロンギヌスの目は、ボロボロになった船舶に向けられていた。あまりの状況に、流石に首を捻る。


「ねぇ泊まってよ…修理できるまでさ…」

「え…いいの?」

「私も歓迎しよう…命の恩人だ、お前は…」

二匹の快諾を受け取り、ロンギヌスは首を縦に振った。結局その日…手当てに走り回る羽目になるのだが…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.81 )
日時: 2011/04/22 23:21
名前: トマート

?「フンッ、神もたいした力はなかったな。哀れなり…」

というより、アルセウス(様)との戦いは?居なくなっちゃったよ?

?「あ…どうすんだ…(焦)」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.82 )
日時: 2011/04/23 11:26
名前: スイト

ホントウニ…ヨカッタ…
パアアアアァァァ…ガクリ…

うん?…さっきまで何が起きたんだ?

エレニム「神と名乗る者が消えましたよ…」

え!?そうなの。まあ良かったという事か〜
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.83 )
日時: 2011/04/23 21:53
名前: ロンギヌス


カン…!! カン…!!

釘を打ち付ける音が、星空の眩しい海辺へと響く。
船の修理に取りかかったロンギヌスに、カイオーガは息を止めて近づいた。


「あ…ロンギヌスさん…ちょっといいかな?」

「俺に敬称つけてくれとは嬉しいねぇ…なに?」

カイオーガはぐっと歩み寄り、ロンギヌスの肩に
背後から抱きつく。金づちをボロッと取り落として、ロン
ギヌスは困惑した顔を浮かべた。


「な、なにを…」

「お願いだ…僕を…僕を連れていって…」

肩を凄まじい腕力で抱え込み、カイオーガは呟く。微かに
震えるその声に、ロンギヌスは何も言えなかった。



「自分の弱さ…やっと分かったんだ…。強くなりたい…から…」

「……じ、充分だろ…」

「ううん…? メモリの力借りてなかったら…今頃…」

カイオーガは首を掻き切られる仕草をした。
そしてロンギヌスと密かに手を繋ぎ、エターナルメモリを返す。

「お願い……」

「ま、待てって…!! この島を出るんなら…ギラティナとも…」

「…別れるよ。もう……会えなくっても…」

何故そこまで「強さ」を求めるのか、ロンギヌスには理解
できなかった。ただ目を潤ませているカイオーガの背中を、慰めるようにさする。



「分かった…明日一緒に行こう。ギラティナには…」

「僕が話すよ……最後ぐらい…言いたい事もあるしさ…」

決意を固めたのか、カイオーガは腕を離した。
彼が内心死ぬほど苦しい悩みに追われているのは、ロンギヌスは明白だと思えた。

踵を返し、カイオーガは最後の友との対談へ踏み出す。









「……ギラティナ…」

「よう…何だ? 暗い顔して。お前らしくないぞ…?」

「隣に寝て…いい?」

「フフ…好きにしろ。」

カイオーガとは正反対に、心からの笑みを漏らして隣を空ける
ギラティナ。両方の翼に重い傷を抱えていても、胸の中は
いつも通り、優しかった。


カイオーガは枯れた笑顔を見せ、のそのそと寝転ぶ。ふと
隣に視線を向けると、雲一つない大空に没頭するギラティナの横顔が見えた。



「やはり飽きないな…この島の空は…」

天空の華のように、数え切れない星達が広がっていた。
昨日と同じ…変わらない輝きが、二匹の瞳に光を踊らせる。



「ギラ…」

「ああそうだ…まだ助けてもらった礼をしてなかったな。」

別れを告白しようとした言葉を遮られ、カイオ
ーガは口を閉じた。ギラティナの鮮血のように赤くも温かい瞳に見つめられ、
途端に黙り込むしかなかったのだ。

「何がいい…? バンギラスでも狩ってくるか…お前の好物だろう?」

「あ、いや…今はいいよ…」

「そうか? なら…」

「ギ…ギラティナ!!」


次々に降ってくる感謝の言葉に耐えられず、カイオーガは
喉の奥から叫んだ。ギラティナは殴られたように驚いていたが、
すぐに元の表情に戻る。

「なんだ? 大声出さなくても聞こえ…」

「僕明日…ここ出ていく……から…」









…………


時間が止まった。
鳴こうとしていたヨルノズクが、唐突に動きを止めた。
時間空間の両方を支えるべきギラティナが、衝撃でその仕事を
やめてしまったのだ。
周りが静止した時空の中で、カイオーガは滑る舌で早口に言い放つ。


「べ、別にギラティナが嫌いなんじゃない! ただ訳があって…」

「どんな?」

「今の僕じゃ世界を知らない…
世界中にはもっと強いポケモン達がたくさんいるんだ!! だから…」

「なぜ強くなりたいんだ…?」

お互い弾けるように飛び起きた。
カイオーガは、ギラティナの喋り方が、恐ろしく陽気になっている事
に気づく。思考が止まる程の悲しみのせいで、口元はヒクヒクと痙攣していた。


「理由はないよ……ただそれが…今の僕の夢なんだ。」

最後に冷たく突き放すように言った事を、カイオーガはすぐに後悔した。
 ギラティナは現実を拒むかのように首を振り、現実という悪夢にうなされる。


「頼む…やめてくれ…」

「……ギラティナ…」

「もう独りに……しないでくれ…!!!!」

ひとり冥界で暮らしていた過去の自分…
それに再び友の消えた生活を重ね合わせると、ギラティナの
精神はガラガラと崩れるしかなかった。

メンテ
Re: 君と見た空 ( No.84 )
日時: 2011/04/23 22:44
名前: ロンギヌス

トマート様
あ…まぁお預けということで…(オイ
代わりと言っては何ですがルギア様!私めがお相手を…(武器は捨てるw

スイト様
「宝玉を暴走させた犯人…それは…!!」

カイ「君だぁ!」
レム「あなたね。」
ラテイ「あなたですね。」
氷竜「お前だろ。」
↓↓↓
アル(霊)「貴様ら…我に立てつく気か…」

当たり前だろ…スイトさんが怒ってこのスレ襲撃してきたら…(メモリ26本全部使って迎え撃たないとw
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.85 )
日時: 2011/04/23 22:57
名前: トマート

なら…僕がギラティナ君と共に過ごそう!
うん、それがいいw(おい

ルギア「なんだ?俺と戦いたいのか?」

やめなさい。あ、あと…ルギア『様』とロンギヌスさんってどういう風な関係なんざましょ?まさか、無関係だったりして…(震)

それに神との勝負はお預けという事で、トメート怒ってどっか行っちゃったし…
あいつ無駄なフュージョンとか嫌いだからなぁ。
ま、どうでもいい事だけど…w
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.86 )
日時: 2011/04/24 01:37
名前: ロンギヌス

一応トレーナー関係らしいですが…
今はトマートさんがトレーナーと言う事ですね

ギラ「お前でもいい…誰か…」

おいおい・・(汗)
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.87 )
日時: 2011/04/24 06:58
名前: スイト

世界を回るという新たな目標…
だが孤独にさせてしまう…
僕もそばにいていい?
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.88 )
日時: 2011/04/24 14:31
名前: ロンギヌス

スイト様
いいんですか?いつ背後から襲われても…

ギラ「もう…1人には…」

重症のようですね(苦笑)
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.89 )
日時: 2011/04/24 19:02
名前: どんぐり

何てこった!ギラティナが孤独に…
代わりに私のヘルガーを…

ヘル「何だと!?」

どうせ外す予定だったし

ヘル「……」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.90 )
日時: 2011/04/24 23:27
名前: ロンギヌス

どんぐり様
ギラ「……」

あれ、もしかして悪タイプ苦手?

ギラ「いや…我慢する…」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.91 )
日時: 2011/05/12 23:11
名前: ロンギヌス


_____い、いやだ・・・

虫の鳴くような声が、カイオーガの口から飛び出した。
ギラティナは力でも金でも実現できない願いを拒まれ、
死んだように硬直する。

「ハァ…ハァ…はぁ…ハァ…ハァ…!!」

「えっ…嘘…」

理性を奪われた野獣のように、不規則で荒々し
い呼吸を続けるギラティナ。しかしカイオーガ
の目が視ていたのは、彼の失われたはずの翼の
方だった。
不気味極まりない形を催しながら、二代目の黒
翼が生え・・アルセウスと争う前の、カイオー
ガを乗せたのと同じ翼が、また彼の肩から伸び
出ていた。





「ねぇ分かってよ…お願いだからさぁ…!!」

しかし無残にも、カイオーガの頼みは受け付け
て貰えなかった。ギラティナは地を蹴って飛び
上がり、憎らしい程に明るい満月を背に空に舞う。
怒りに溺れた真っ赤な瞳は、まさにあの世の
鬼神…そのものだった。

「お前が私のものにならないならば……私は…!!!!」

月の逆光に怯んだカイオーガ。ギラティナは
その隙を逃さずに急降下し、勢いに乗せて飛びかかった。
オリジンフォルムへ変化して生えた6本の
触手が、カイオーガに蛇のように巻き付いて離さない。
気持ちを理解して欲しい・・
ただそれだけを胸に、ギラティナはぐっと顔を突きつけた。

「反転世界も魂も全てくれてやる…だから…」

「は…離してよっ…!!!」

ヒレで触手の拘束を振りほどき、カイオーガは
後ろへと逃げるように跳んだ。そして再び振り
返ったとき、波導弾を口にためるギラティナの姿があった。

ビュゥゥウウ……ドゥン!!


無条件に撃ち出された、強力なブルーの波導弾。炎
とも光とも言えないそれは、狙い違わずカイオーガ
へと直進していった。

「…っ…なんで闘うの… !?」

カイオーガは会得したばかりのエスパーで、
海水を自分の前に盾として広げた。向かってき
た波導弾はそれに当たると、威力を失って消えた。



「…………くっ…」

沈黙の後・・
ギラティナは歯を噛みしめながら、さっと背を
向けた。カイオーガは最後に見えた彼の目が、
濡れたようにキラキラと輝いている気がした。


「もういい……お前はロンギヌスを選んだ…それで満足だろうな…」

「ち…ちがう!! 何言ってるの…」

「さよならだ…お前との友達ごっこ、楽しかったよ」

「そ、そんな酷いこと言わないで!! 話ちゃんと聞い…」

ビュウウゥゥ…!!!


一瞬だった。
シャドーダイブでギラティナは姿を眩ませ、
消えるようにその場から去る。
波の押し寄せる音が、普段より大きく、そして淋しく鳴く。



ザァァァアアアア・・

「う……あああああああああああああああ
ああaaaaaaaaaaaaaaaaaaaahhhhhhh !!!!!!!!!!!!


耐え切れず、天を仰いで哭泣する。
自分は友としての価値はあったのか、決断は間違いだったのか。
不安と後悔と絶望に駆られ、カイオーガは海に身を投げた。

======
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.92 )
日時: 2011/05/13 22:55
名前: トマート

……………バキ……

一瞬の事だった。
ギラティナとカイオーガとの絆が崩れ去った今、
トマートの心はギタギタに…

あああああああああああaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa−−−ッッ!!!!!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.93 )
日時: 2011/05/14 00:23
名前: ロンギヌス

大丈夫! これは過去話です!

『王の資格』はも過去の話ですが…
並べるとこうなります↓

王の資格は → 君と見た空 →ゴクッと日常

まあ時代は気にしないで読んで頂いてもいいですけどねw
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.94 )
日時: 2011/05/14 16:21
名前: スイト

くっ、どうすれぱいいんだ…
崩壊しそう…心と何かが

ネージュ「………………」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.95 )
日時: 2011/05/18 18:29
名前: ロンギヌス

「遅いな…いつまで話してるんだ…?」

船の修理もだいぶ前に終わり、暇を持て余していたロンギヌス。しか
し三十分立っても、一向にカイオーガは戻って来ない。痺れを
切らした彼はやれやれと立ち上がり、島の南側へと歩いて行った。




「…あれ?」

方位磁針に間違いはない。ここは確かに南側だ。
そのはずなのに、カイオーガの姿は見当たらなかった。
話し合っていたはずのギラティナさえいない。

ただ目立つものといえば、砂浜に色濃く残された、海へ
這っていたような跡…いわばカイオーガの足跡だけだった。

「まさか…ね…」







カチッ…『OCEAN(海洋)!!』

ふと気が付くと、ロンギヌスはケースの蓋を開け、泳力を高め
るメモリを抜き取っていた。
・・どう考えて
もこの夜中に海に出るなんておかしい・・狩りも今では陸上の
方が、遥かに上達してるはず・・

不審感が心にごったがえし、服も脱がないままロンギヌ
スは黒い鏡のような海に飛び込んだ。
太陽の熱
を失って冷え切った水が、焼けるように肌に染み込む。


プクプク…ゴボォ…!!

「(見えづらい…やっぱり考え過ぎかな…?)」

藻のかけらが踊るように漂う海水。メモリのせいか深く
潜っても全く苦しくないものの、視界は一メートル先も
見えない程に酷かった。がむしゃらに腕を伸ばし、何か
触れないかまさぐる。


「…あっ…」

かじかんできた指先に、触り覚えのあるヒレが当たる。しかし
予感通り見つけたは良いものの、カイオーガの巨体を海面まで
持ち上げる筋肉は持ち合わせていない。運良く胸ポケットに入
れていたのは、血のように赤いメモリだけだった。

キチッ…『VIOLENCE(暴力)』

「…っ…ぬおりゃぁあああ…!!!!!!」

湧き上がるように溢れてくる怪力を使い、ロンギヌスは無理や
りカイオーガを引き上げた。二本のメモリで関節は唸り、骨は
ボキボキと言いそうだった。顔が水面を突き破るのを感じると、
新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込む。




ズルッ…ズルッ…ドサッ…!

「ケホッケホッ…な、なんで…助けたの…」

「何でじゃない!!! 水ポケモンでも溺れる事ぐらい知ってるだろ!?」

消えそうなカイオーガの声を掻き消し罵声を浴びせる。
カイオーガの表情はまるで自殺者にように蒼白だった。

「君には分からないよ…何言われたか知らないん…」
「分かる訳ないだろ!!!! なに? 死にたかったの? 助けた俺が馬鹿だった!?」

ロンギヌスは怒り狂う気持ちを抑えきれず、肘でカイオー
ガの胸元を砂浜に押さえ付ける。本来なら逆転されるはず
の力量だが、今回は訳が違うようだ。

「いいか? お前は昨日、俺に連れて行ってくれって言った。つまり人間の、俺のモンスタボールに入るって事だ!! ギラティナに何を言われたかは知らない…でも主人に従うって約束したはずだぞ!!」

呼吸がゼェゼェと荒い様子を見て、カイオーガは何も言えず押し黙る。




「…何で死んじゃだめなのさ…命が大事だなんて、誰が決めたの!?」

「命が大事なんじゃない!! お前が大事なんだ!!!」


形容し難い沈黙が、二人の間に流れる。
意見が食い違うときこそ、お互いが最も激昂する時だと、
ロンギヌスは初めて知った。

「友達すら泣かせちゃうんだ…最低だよ…」

「最低で価値のないポケモンを仲間にするトレーナーがどこに居る? 俺はお前が必要だと思った…理由なんてそれだけだ!」










「渡しそびれてた…これ、お前に預けるから」

少し気性を和らげ、開けっ放しになっていたケースから
乳白色のメモリを取り出す。
最も大切にしていたそれには、『ETERNAL』と刻印が押されていた。

「仲間に入ったポケモンには、俺は一本メモリを貸し与えてる。別に忠誠の証じゃなく…記念
としてね」

「仲…間……?」

有無を言わせず、大きなヒレにそれを持たせるロンギヌス。カイ
オーガは涙を堪えようとしてるのが、手の震えで丸見えだった。

「生きてる価値ない奴なんて誰もいない。お前を見捨ててこのまま帰って、俺が明日笑ってると思うか?」

「・・・・・・・・・」


「…あと10分で出発するけど…何か思い残すこと…ない?」

ロンギヌスがそう言い終わる前に、カイオーガは森にすっ飛んで行った。
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.96 )
日時: 2011/05/18 18:32
名前: ロンギヌス

スイト様
精神崩壊を招いてしまいましたか(m(_ _)m
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.97 )
日時: 2011/05/18 21:33
名前: アサシン◆ov3nBiFvR3E

うむうむ…
親友を棄てるのは容易じゃない… まさに、大事な時期だったんですね(カイオーガ君にとって

イートス君もそんな過去あるもんな!

イートス「そうだな…」

やはり別れは慣れないものです…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.98 )
日時: 2011/05/19 17:09
名前: アサシン◆ov3nBiFvR3E

連投すみません。
この小説に合いそうな曲見つけたので紹介します。

fripSide 「memory of snow」

これなかなか合いますよ!是非聞いてみてください
ちなみに、僕fripSide厨ですw

無駄な連投すみませんでした。
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.99 )
日時: 2011/05/20 22:27
名前: ロンギヌス

最初くらい感じだったので「あ、こういうタイプか…」
と思いましたが…20秒ぐらいで何かキタァアアア!!(となりましたw

歌詞が異様にマッチしてましたね…
これをようつべでしか聴けないなんてつまらん!
(という訳でやっぱりiTunesへw

========
他の皆さんも良曲みつけたら教えてください
もちろん歌でもBGMでもw

メンテ
Re: 君と見た空 ( No.100 )
日時: 2011/05/20 22:50
名前: ネイム

あれ、ちょっぴり目が熱くなって…

やばい、目から熱い汗が……

顔も熱く………
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.101 )
日時: 2011/05/20 22:58
名前: ロンギヌス

ネイム様
あ、わさびって辛いですもんねー…(よぉく分かりますよ、ハイ。

海王「マスターの馬鹿!!」

分かってるってば…
初めて人を文字で泣かす事ができた♪(こっちが泣きますぜw

=============
皆さんのお陰で2000超え(てました)!!
orzorzorzorozorzorz
ありがとです!
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.102 )
日時: 2011/05/28 21:43
名前: ロンギヌス

「はぁ…!!はぁ…!!はぁ…!!」

真円の満月が空に浮かび、時刻はもう1時を過ぎようと
していた。深い闇に覆われた森の中を、カイオーガは
息を切らして走り抜ける。シャドーダイブで消えたギラ
ティナを見つけるなど、砂漠で迷子になった子を探すよ
うなものだった。しかしそれでも…カイオーガには一言、
彼に伝えたいことがあった。


なぜなら今日は・・









==============


「んっ…は、離して…ぇ…」

「・・・」

ギラティナはその頃、森の最も奥深い場所にいた。通り
すがりのサーナイトの首を捕らえ、今にも殺してしまい
そうな顔色で締める。もう自暴自棄に成り果てた彼の心
は、怒りや悲しみではなく…


寂しさ…それに完全支配されようとしていた。


ギュッ…グキッ…

「あっ…ぐ…えぇ…!!」

雌の高らかな悲鳴に、ギラティナは赤い瞳を嬉しそうに細める。
破れたような翼を、さらにサーナイトの喉に食い込ませた。
獲物の悲鳴で…気を紛らわすために…


「あっ…んぅ…!! やっ…な、舐めないで…むぅん…!!」

「……こうでもしないと…私は…」

空腹は全く感じられない。
むしろ空っぽで死にそうだったのは、彼の心。
それなのに意味もなく、ギラティナは乾いた舌をサーナイト
の顔に押し当てた。唾液を一滴も含まないそれはまるで、
肉布団のように彼女を包み込む。


ぬっぷ…くちゅ…ハグッ…

サーナイトは恐怖の中にある微かな心地良さに、抵抗を
じわじわと弱めていく。舌は締めた跡の残る首にぐるりと
巻きつき、甘さと苦さの程よい味を吸い取る。乾いた舌の
ザラザラした感触に、サーナイトは喘いだ。

「お願…ぃ…死にたく…ないの…」

「だが私は殺したい。とにかく殺したいのだ。」

理性を保っているとは思えない言葉を吐くギラティナ。
壊れかけた心は非道な捕食もいとわず、欲望のままに体を
操作していた。舌でサーナイトの肩を抱きかかえ、呑み込
みやすいよう満天の夜空を見上げる。


ぐぷぁ…あむっ…

「最後に聞いておきたい。
悲しくて胸が割れそうな時…お前ならどうするのだ…?」

ギラティナが言った。相手を喉に押し込みながらするような
質問ではないが、彼はどうしてもその答えを求めていた。心
を貫く槍を抜き取り、手当てして欲しかった。





………ゴクン…

「……ん…!!」

サーナイトがぶよぶよの喉肉に触れた瞬間、突然こらえようも
ない食欲が彼を襲った。意識より先に喉が勝手に動き、最後の
相談相手を呑み込んでしまった。回答を渇望するあまり、口か
ら出して聞くという方法を忘れていたのだ。




「グッ…あああああああああああaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!」

「はぁ…はぁ…ギ、ギラ…ギラティナ!!」

ふと名前を呼ばれ、ギラティナは慌てて口に翼を押し付ける。
声のした背後を振り返ると、もう会わないと決心したはずの
カイオーガが、息を切らせて呆然と立っていた。どうやら
さっきの絶叫で、居場所を掴まれてしまったらしい。





「だ、誰だ……私に何か…用か?」

合わせる顔を見つけられず、涙を引き戻しながら他人を装う。
素直に話せない自分が、ますます嫌になった。


「ねぇ…もうやめよ?」

「いったい何の話だ…? 道案内なら他をあたってくれ…」

こんな密林の中を案内できる者などいないのに、無茶な言い訳をこじつける。
彼自身もとうに理解していた…
自分が友にすら心を開けない…臆病者だと。

あの青い体を見ることに耐えられず、ギラティナは踵を返した。
もう限界にまで達した涙を殺し、全身をワナワナと震わせて…










・・・・・







ガシッ…!

「・・・!!」

黒のラインが走る灰色の背中を、ギラティナは不意をつかれ
て抱き締められる。燃えるように顔が熱を出し、カイオー
ガを振り払って再び逃げようとした。


「は、離せ…何をする…!!!」

「えへへ…甘えてんの♪ ギラティナの事…大好きだからねっ」

さっき海岸で話した時とは大違い…
カイオーガの
顔には純真無垢な笑顔しか残されておらず、憤りや悲しみな
どは欠片も見られなかった。意外中の意外な様子に、ギラテ
ィナの心はフリーズしてしまった。


「・・・」

「ね? もうそんな顔見せないでよ……
笑ってる時の方が、僕は可愛いと思うからさ…」

「……!?」

憎もうにも憎めない言葉を受け、またしても顔をそらすギラティナ。
しかしカイオーガは彼の視界から自分が消える一瞬、その顔に赤み
が刺しているのを見逃さなかった。


「…何を言って…お世辞なら二度と並べるな!!!!」

「僕そういうの嫌いだから…本音しか言えない♪」

悲観的になっている時にかけられるお世辞ほど、小恥ずか
しいものは無い。火を吹きそうな顔を隠したまま、ギラティ
ナは俯いて地面と睨めっこしていた。カイオーガは残酷にも、
追い討ちをかけて彼の心をくすぐった。


「いいよね…僕よりずっと強くてかっこよくて……
いったいどこまで僕を魅せてくれるのかなぁ?」

「やめろ…も、もう言わないで…」

シャドーダイブで再び消える事もできる。しかし価値のない
自分を褒めてくれるこの瞬間を、ギラティナは失いたくなか
った。どんなにひねくれていても、褒められて良い気のしない者などいない。


「僕がギラティナのこと、だーい好きな理由分かった?
全部言い上げたら…朝になっちゃうけどね♪」

「言うな…言うな…もう言うな!!!!」


愛された事のない自分を飾り立てる言葉の数々。ギラティナは翼を耳の横に押しつけ、何とか冷静を保とう
としていた。しかしカイオーガはそれを許さず、背後から言った。



「夢もギラティナも…どっちも同じくらい大事なんだ。
それだけは…分かっててね。」

「ふ、ふざけるな…夢が大切だから行くのだろう!?」

「アハハ…だったら出発の寸前でこんな事言わないよ。」

出発という言葉を口にした瞬間、カイオーガは時間が迫って
いるのに気がついた。今頃ロンギヌスは船にもたれ、イライ
ラと時計を気にしていることだろう…
耳を塞いで拒絶するギラティナを背に、カイオーガは踵を返した。
もっと勇気づけてあげたかったのだろうが、
時間という鎖には逆らえない。




「あ…そうそう…」

「・・・」

カイオーガは五歩ほど進んだところで、何かを思いついたように
振り返る。ギラティナはまだ、他者を拒む姿勢を崩していなかった。











「誕生日…おめでとう。」






==========





「・・・!!」

カイオーガが海岸に戻っていって二分後…
ギラティナの
赤い瞳からは、ガラスのように煌く雫が溢れていた。止めら
れない涙は顔を濡らし、乾いた地面にポタポタと黒い染みを作りだす。


「一晩で…な、何度泣かせるつもりだあの馬鹿…」

道に迷うことなく船まで辿り着き、今まさに出ようとしている姿が頭に浮かぶ。
後悔しないためには…悲しみで終わらせないためには…



ビュゥッ…!!

口を固く結び、ギラティナはその場から消え去った。
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.103 )
日時: 2011/05/28 22:11
名前: トマート

……………

弟「あれ?もしかしてトマート、泣いてr」

だ、黙れ…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.104 )
日時: 2011/05/28 23:21
名前: ロンギヌス

また 泣かせちゃいましたか…orz

ラティ「謝るんですか?」

いやいや…内心こっちが嬉し泣きしそうだよw
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.105 )
日時: 2011/05/28 23:39
名前: どんぐり

くっ…「誕生日おめでとう」なんて…不意打ちにも程が…!!

ラッシュ「もしかして〜?(ニヤニヤ」

咳でむせ返っただけだよ!!泣いてなんか…!
ラッシュ「はいはい♪」
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.106 )
日時: 2011/05/29 00:49
名前: ロンギヌス

風邪薬100トンをお持ちしましt…

ラティ「多すぎです」

素直なツッコミありがとう。
いやー…ちょっとでも感動されると嬉しいもんですねやっぱり…
メンテ
Re: 君と見た空 ( No.107 )
日時: 2011/05/29 08:48
名前: スイト

誕生日…か… グス

ネージュ「あら…まさかスイトも泣いて…」

泣いてなどいない!!…さっき目にゴミが入っちゃって……いてて…

ネージュ「(素直じゃないんだから…)」
メンテ
オークリー サングラス ( No.108 )
日時: 2013/11/26 08:19
名前: オークリー サングラス  <aktmgppjafu@gmail.com>

Sany club, Battelle to "transfer " the most frequent players. As the host, Liaoning men's basketball team was pinned . Talent output suffered the pain of Liaoning men's basketball team , spared no expense to the introduction of Battle . Battle was born in Inner Mongolia , on behalf of Beijing National Games played ; eleven operation will force Shandong ; twelve transport, Battelle has switched to a new owner Liaoning team .
メンテ

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