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ドッペルドラゴン − 旧・小説投稿所A

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ドッペルドラゴン
− 影の竜 −
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トンネルの中はとても暗かった。

歩いていて自分の手足が見えないくらいだ。

晴は携帯電話の光で辺りを照らしながら進む。





晴(もう20分は歩いただろうか・・・・)

そう晴は思った。ふと携帯電話の画面を見ると電池が残り少ない。

晴(これはまずいな・・・

晴は電池残量を気にしながら少し走り出した。

コンコンコンコン

トンネルの中に足音が響く。
その時だった。

「・・・ねぇ・・・・れか・・・の?」

晴(今の声何? よし!こうなったら、、)
晴「誰かいるんですかぁ! 居たら返事してくださーい!」

トンネルに声が響く。
内心はとても怖かったが『竜』と言う希望が見えた晴は大声を出さずにはいられなかった。



その時、携帯電話の電池が切れた。

晴「くそ!あとちょっとなのに!」

そう言った晴は携帯電話を持っているカバンに戻し諦めようと思った時、またあの声が聞こえた。

「聞こえ・・の?・・くの声・・聞こ・・なら・・っとこっちに来て・・・・」

晴は確信した。

晴(近い、さっきよりも、、、、それなら!)

晴は何も見えない真っ暗のトンネルを光無しで走り出した。

晴(絶対居るんだ、、、絶対に!)





さらに5分走り続けただろうか、トンネルの天井に大きな穴があり、そこから月の光が入り込む。
        明るい場所だ。
その時、晴に何かが話しかけた。

『やっぱり僕の声が聞こえてたの?』
「えっ?」

振り返るとそこに立っていたのは、、、『竜』だった。
間違いなく竜だ、全身黒い体に光沢のある体。そして触るとプニプニしてそうな体だ。
自分が予想していたのとは違うが、竜に会えた喜びは止められなかった。

晴「い、い、居たぁぁぁぁぁ!!」
竜『ええっ!』

竜は突然の大声に驚いた様子でこう言った。

竜『キ、キミ、ボクがみえるの?』
晴「えっ? うん!もちろん見えるけど、どうしたの?」
竜『い、いやぁそれは・・・・・』

竜が話を始めた。


========================


竜の長い話が終えた。

晴「つまり、お前は影からできた竜で、普通の人には見えなかった、て事か?」
竜『うん。』
晴「じゃあ、トンネルの中で自分の姿が見える人をずっと待ち続けていたところに偶然僕が来たっ、て事だね。」
竜『そういう事♪』

竜はとても嬉しいのか言葉に[♪]が着く程声が大きくなっている。

晴「ところで、、、名前は?僕は荒川 晴!よろしくね。」
竜『えぇっとボクは[ドッペル・D・シャドウ]って言うんだ〜ヨロシク♪』
晴「ドッペルかぁ、て言う事で友達にならない?ドッペル!」

※ドッペルの事は[ド]で略させてもらいます。

ド『もちろん!よろしくね!晴♪』

(よっしゃゃゃゃ!竜と友達になるなんて!)夢のような思いをした僕だった。
しかし、

グゥゥゥゥゥ~

突然ドッペルのお腹が鳴る。
これはもしや、、、、

ド『えへへ♪お腹が鳴っちゃた〜♪えーとここらへん食べ物は、、、、(チラリツ』
晴「えっ?まさかそんな事は、、、ないよねぇ?」


ド『ゴメン!晴。ちょっと味わうだけだから、、、、いただきまぁぁぁす♪』
晴「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

パクン。

晴「う、ここは、、は!そうだドッペルの口の中だ!」

そう言った晴に大きな舌と唾液が襲いかかる。
ニチュ・・ペチャ・・クチュ・・

晴「う、このぉ!」

晴の体は舐め回された疲れと唾液を吸った服で動けなくなってしまった。

ド『うん!美味しい♪』

ド『久しぶりのご飯なんだ♪ゴメンネ♪』

晴「も、もう呑み込んでいいから、早く、、、」

ド『ん?自分から言ってくれるのは嬉しいなぁ♪じゃあいくよ?』

ゴクン。

呑み込まれた。晴は大きな食道を通り胃袋に送られた。

晴(意外と気持ちいい、、、かも)

晴が想像していた胃袋とはまったく違かった。そこは最高級のベッドを越える程気持ちよかった。






気がついた時には、寝てしまった僕だった。


か、書いたぁ(疲れた)
やっとここまで書けました!
見ていただきありがとうございます!
次回で終わる予定です!
<2012/09/25 18:14 三日月の真実>
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