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まだ残暑が残る9月の上旬。僕も1人暮らしを始めてはや2年と一ヶ月だ。両親を早くに亡くし。義理の両親と一緒に暮らしていた。だが、僕は毎日のように義理の両親から受ける虐待に愛想をつかせ夜逃げをした。それが13才の夏だった。僕は大きく聳え立つ山の前に空き屋を見つけそこに住む事にした。空き屋だと言うのに中は信じられない程生活必需品が揃っていた。僕は今でもこの空き屋にすんでいる。そして、今日。空き屋に貼り付けてあったポスターの山に行こうと荷物を整理していた。そのポスターには幻影山ツアーという文字を背景にこの空き屋ね裏にある山が書かれていた。恐らく、いや、絶対にだが、この山が幻影山なのだろう。
そして僕は次の日を待ち床の間にて布団に入った。前々からだが夜山から
トラの声が聞こえていた。その正体を確かめたいからいくのである。
未知の山に行く前日はやけに虫の音がうるさく感じた。




次回に続く…

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