ここはとある平原・・・・

とっても穏やかな風が吹いたりして、寝転がったりしたらさぞ気持ち良いだろう

そんな平原を歩く3匹のポケモンが居た

「リーダー・・・、目的地はまだか・・・・?」


不満そうな声にリーダーと言われた、ライボルトが答えた

「もう直ぐのはずだ。もうちょっと我慢してくれ、ザングース」

そういわれてザングースは渋々承知したようだ。

それを見ていたガーディが地図を見ながら言った

「・・・・・あの集落じゃない?時計塔があるし・・・・うん!間違いないよ!」

ガーディが見ている先には小さいながら集落らしき村があった

「あーやっと着いた!とっとと宿とって休むぞ!」
「あっ!こら! 迷子常習犯のお前が単独行動するな!」
「リーダー待ってよぉ!」

町が見えたと知るや否や、猛然と駆け出すザングース
逸れたら一大事とばかりに、後を追うライボルト
それにあわててついていくガーディであった

このとき、こんな楽しそうなムードから一体誰が想像できたであろう・・・
後にあんな事が起きるとは・・・

ここは草原の傍にある小さな集落・・・
後ろには断崖絶壁のような山が聳え立っていた

昔はその山から進化の石が取れるとして、多くの人が集まったが
石がほとんど撮り尽くされてしまうと、人はぱったりと途絶え
この集落も寂れていったのであった
そして、この地はほとんど人々の記憶から忘れられていた程であった・・・

そのような地に、この3人は一体何をしにきたというのだろうか・・・?



それはさておき、集落の中に入ったザングースではあったが、宿が見つからずにイライラしていた・・・

「ったく・・・ドコに宿屋があるんだよ・・・この集落は・・・・っとあそこのじーさんにでも聞くか、おーい!そこのあんた。ちょっといいか?」


ザングースが声をかけたのは歳を取ったらしいフ―ディンだった


「・・・・・・・」

フーディンはザングースを見て暫く何も言わなかったのでイラついたザングースが食って掛かろうとしたが、そこにやっと追いついたライボルトとガーディが追いつき阻止された

そうしているうちにおもむろにフーディンが口を開いた

「成程・・・御主達が言いたい事はわかった。生憎だがこの集落で宿を営業しているところは無い、それに、あの遺跡に入るというか・・・」

「・・・・!?人の心が読めるのですか・・・おっしゃる通りです・・・」

心を読まれたと知り、驚きを隠せないでいたがフーディンは全くに気にした様子も無く続けた

「別にとめはせん、入るなら自由に入るが良い、あと、ある条件を引き受けてさえすれば、宿を提供してやるがどうだ?」

「ある条件?」

宿を提供してくれるという言葉につられて3人はほぼ同時に同じ質問をしていた・・・


「うむ、実はな・・・・」


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