ばぁん!

そんな擬音がぴったりだろう、天に昇っていた渦の中にいた何かが行動を起こしたのだろう、渦がはじけとび、中にいた何かが姿を現した

それは、白にも銀にも見える美しい羽を持ち、とても逞しい大きな体・・・

ガーディと遅れて気づいたゴルダックは同時に呟いていた・・・・

「・・・・・ルギア・・・・・・?」

(げぇっ!何でよりによってこんな奴が・・・・・)

ボーマンダが1人声に出さずに悪態をついていたがそれは置いておいて・・・

ルギアが淡々と喋りだした

「人の助け声が聞こえたとおもったら・・・・・寝ていた所にまたはた迷惑な・・・む?」

と明らかに不機嫌そうに、悪態をついていたが、ロッドの方をみて、それは一瞬で止まった

「・・・ぇ?何・・・?」

当のロッドは自分の何倍ものある大きな竜に凝視されて気がきでなかったが・・・

(この感じは・・・なるほど・・・)

ルギアは1人理解したのか、いきなり大きく羽ばたいて砂浜の砂を巻き上げ、砂嵐を巻き起こした

「ぐっ!何しやがる!」

それは煙幕さながらに、ボーマンダの視界を塞ぎ、その隙にと、ルギアはガーディ達の傍に降り立った

「えっ?何するの・・・?」
「・・・・」
ゴルダックは無言でいつでも攻撃できるようにスタンバイして
ガーディは何をされるのかとびくびくしていたが・・・

ルギアが口を開いたので、皆は一瞬びくっ!としたがでてきたのは言葉だった
「・・・・手短に話します。始めて会った私ですが。それでも私を信じてくれるなら・・・私のお腹に入っていただけませんか?」

えっ・・・・
「えええ・・・・・・!?」

悲鳴に近い叫び声が響いた

「な・・・なんで!?食べられるのなんてやだよぉ!」
「そ・・・そうだそうだ!いきなり出てきて食べさせてって虫が良すぎ!」

2人は、怒りをあらわにしていたが、なぜかゴルダックだけは冷静に聞いていた

「理由を話してもらえないっすか?流石にいきなりそういわれたのでは、拒むっすよ・・・」

「うむ・・・流石にいきなりは無理がありましたね、では、この目くらましもそんなに長く続かないからまた簡潔にいいますよ。私の力なら確実にアイツを追っ払えます・・・ですが、そこにあなた方がいたら・・・ほぼ確実に巻き込んでしまいます・・・技の都合上でね。あなた方を巻き込みたくがないための苦肉の策なんです・・・・・まぁ、どうしても嫌だというなら拒否はしません・・・巻き込まれても苦情は受け付けれませんが・・・」

「・・・・選択肢ないように聞こえない・・・・?」
「それ、言っちゃったらルギアさんにとっても失礼ですよ!ガーディさん!」

この2人のヒソヒソ話はさておき

代表して、ロッドが言った

「助けてもらえるのなら・・・お願いします・・・」

その言葉に、ルギアはほっとしたのか

「初対面の私を信じてくれてありがとうございます・・・さぁ・・・早く!」

そう言って、顔をぐぐっとガーディに達に近づけると、口をがばぁ!と開けたのであった


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