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見上げれば確かにそこに空がある − 旧・小説投稿所A

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見上げれば確かにそこに空がある

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それからというもの、リザードンとサーナイトは頻繁に顔を合わせるようになった。

さすがに、毎回サーナイトが山に登るのは厳しいため、リザードンが山のふもとまで降りて彼女を迎える。少し前までの彼なら、信じられないような行為だ。

朝早くに彼女を迎え、森を散歩しながら、別れる夕方ごろまでいろいろ話をした。

「どんな感じのやつが好き?」
「好きな食べ物は?」
「親とは仲良くしてるの?」

彼女はそんな質問にクスクスと笑ってくれる。
ある日珍しく彼女が自分に質問をしてきた。

「リザードンはいつからあの渓谷で暮らしてるの?」

「――もうずっとだな、それこそヒトカゲの時から」

自分でもあまり覚えていない。
というよりも、その余裕がなかったというほうが近いかもしれなかった。

「我輩は親の顔を知らないのだ。気がついたら一匹だったからな」

その言葉を聞いて彼女は「そう……」とだけ呟く。

暫しの沈黙。

その後にサーナイトは口を開いた。

「私が、いつも一緒にいたら、嫌かな」

恥ずかしながらも、澄みきった青い目をまっすぐに向けてくる。
その瞳に吸い込まれるように、リザードンは静かに優しく彼女の手を握った。

鋭い爪で彼女を傷つけないように注意を払いながら。そのまま、リザードンはサーナイトに合わせて体を丸め、そっと唇を合わせたのだった。





その翌日から、彼女が親に何を言ったのかは分からないが、結果として二人一緒に暮らすことになった。
サーナイトの引っ越しは、家から少しの道具を持ってきただけ。
思ったよりも物に執着心がないのかもしれない。

彼女が来たからといって、何か大きく生活が変わったわけではない。
しかし見る世界は変わった。

二人で見る夜空。
目を覚ましたときに、隣に親しい仲の者がいること。
それぞれがリザードンにとって新鮮な感覚だった。

ある日、彼女が気分を悪くして寝込んでいた。
リザードンはそんな彼女が元気になるようにと栄養価の高い木の実を探しに森へと向かう。

両腕一杯に木の実を抱えて戻ると、サーナイトが勢いよくリザードンに抱きついた。

その衝撃で木の実が腕から飛び上がる。

「ど、どうしたのだ?」

おどおどしながらリザードンはサーナイトに聞くと、彼女は輝かしい笑顔を向けて言った。

「子どもができたみたい」


こ、子どもがだと! Σ(°д゜;)

さらに展開が難しくなっちまった(汗

あ、あと今サイトを作ってます♪ よかったらお越しください。まだ何もないけど……( ̄∀ ̄;)
http://www3.hp-ez.com/hp/vore
<2012/07/02 00:36 ミカ>
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