ある日ある海の何処かにある小島に大きなポケモンが眠っていた。

特に寝息が聞こえるわけでもなく、静かに気持ちよさそうに眠っている。
呼吸のたびに体が上下する動きがなければ、
もしかしたら死んでいるのかも……と思っても仕方ないのかもしれない。

そんな静寂の中で、カチカチと規則正しく鳴っているものがあった。

それは少し小振りの懐中時計……

壊さないためだろうか……
時計は大きなポケモンから、少し離れたところに生えている木に括り付けてあった。

時計が7時を指した時……また別の小さなポケモンが小島に現れた。
小島まで泳いできたのか全身が濡れていて、プルプルと身震いをして水気を飛ばす。

その後、トコトコと嬉しそうに歩いて行き、
大きなポケモンに声をかけようとして……止める。

変わりに……少し躊躇した後、大きなポケモンの首もと辺りで、
寄り添うように横になって、同じ様に丸くなり目を閉じて眠りだした。
すぐに眠気が襲いかかり彼は素直にそれに身をゆだねていく。
……そして、スースーとこちらは可愛い寝息をたてて眠りについた。

静かな空間の中……静かに時間が過ぎていった。


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