3 …さて、今回はそんな学校の被食学科の上級生クラスを覗いてみようと思います…。 先ほど執り行われた入学式も何事もなく終わり、各クラスの生徒は自分達の教室へと戻ると、全員それが始まる前と同じように生徒同士で話し始める。 「今年も結構な新人入ったなぁ」 「まぁ已む(やむ)無くここに来た奴らだろ?わざわざ食べられにココに来る奴はいねぇだろ…」 「まぁ、これから楽しくなりそうなのでいいんじゃないですか?」 …と、まぁこんな感じの会話が多いようだ。ちなみに食べられに来る生徒も少なからず居るようである…。 そんな騒がしい教室内の空気を…、 「うわあああぁぁぁぁぁ…!!!」 と言う学校全体に響くような悲鳴が静寂へと移した。その悲鳴は廊下側から聞こえてきた。 この悲鳴に驚かない人はいない。教室内の生徒は全員教室のドアを開け、廊下を見渡した。行動が遅れて廊下を見ることができなかった生徒は、見せろ見せろとばかりに後ろから押しているのが見えた。 その頃廊下では、とある2人の生徒が何らかのやり取りをしているようだった。…いや、やり取りにしては少々ハードではあったが…。 「ヘヘヘ…オマエ結構旨そうだっタからナ、チョイとオレサマに食われテみろヤ…!」 「…ぃ…ぃゃ……」 やり取りをしていたのは、集合の際にチラッと見かけた、狂気の赤い眼を持つ小柄な鮫と、もう一人は、ポケ○ンと言うゲームのキャラで例えれば「イーブイ」の姿をしていて、頭にはバンダナを巻いていた。…恐らく先ほど入ってきた新入生だろう…。 …旨そうって…。 それを見ていた上級生の生徒は、このまま彼等のやり取りを見守る人もいれば、やれまたかと、呆れた表情を浮かべて教室内に戻っていく人などが見受けられた。やはり上級生、これからの行為に慣れているようである…。 数人が見守る中、狂気に満ちた鮫は徐々に新入生であろうイーブイの姿をした人に近づいていく。後者は目に大量の涙を浮かべていて今にも逃げ出そうとしているが、足が震えて上手く立てないようだ。 「やあやあ…ソー言えばオメェは何テ名前なんダ?」 「…ぇ…ぼ、僕はガイアって言うんだ…」 「ほう、ガイヤちゃんって言うのカ。オレサマはハダーと言う捕科の生徒ダ…さて、美味しソーなガイヤちゃん。早速だがオレサマのアサメシになってもらうゼ…!!!」 「僕は”ガイア”ですよっ!…うわっ!!!」 と言う、ハダーと呼ばれる鮫とガイアと呼ばれるイーブイの姿をした新入生のやり取り…と言うより、ハダーの一方的な言葉攻めであったが、それもつかの間、急にハダーがガイアを鰭(ひれ)で持ち上げると、ご自慢の大口を開け鋭く光る歯を見せつけてみせた。 持ち上げられた小さな獲物はそれに驚きと恐怖の表情に成す術もなく泣くばかりであった。 すると… 「ヒョイ…バクン!!!」 「ヒャアァッ!!!」 と、鰭で捕まえた小さな獲物を大口に放りこむと、勢いよく口を閉じた。 獲物はそれに何の抵抗も出来ずに放りこまれ呻き、暗く生温かい空気が立ち込める狭い空間に身震いをしだす。 鮫は口に獲物を放りこみ口を閉じると、すかさずその大きな舌で放り込んだ物を舐めまわしていく。口には少しずつ唾液が溜まっていき、舐めまわす度に獲物は唾液で体中がベタベタに濡れていく。 「…い、いやだっ!!!」 徐々に舐めまわされていくガイアも食べられまいと必死に舌を叩いたり歯を蹴ったりするが、それはハダーにとっての遊びであり快楽でもあった。彼は口内で暴れる獲物に蔓延(まんえん)の笑みを浮かべてさらに強く舐めまわしていくのであった。 それが何度も続くが、とうとう獲物の方が力尽きてしまい、舌の上に寝そべる形になってしまった。それを待ってましたの様に舐めるのを止め、今度は舌で喉の奥へと追いやろうと動かしていく。 「ヒャハハハ…じゃぁ、そろそろ頂くカ!!!」 「…ぅ…ぃゃ…」 …ゴックン… とうとうハダーはガイアを飲み込んでしまった。 |